KADOKAWA Technology Review
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生物工学/医療 2026年6月の記事

  1. This man with ALS is "the first power user" of a brain implant that lets him speak
    脳インプラント3年、「声」を取り戻したALS患者は初のパワーユーザー
    全身が麻痺するALS(筋萎縮性側索硬化症)を患うケイシー・ハレルは、脳に電極を埋め込んでから約3年、このデバイスで再び「話せる」ようになった。自宅での使用は最初の約2年で3800時間を超え、精度は99%に達する。仕事を続け、7歳の娘に本を読み聞かせ、疎遠だった家族とも再びつながった。 by Jessica Hamzelou2026.6.17
  2. 胸の高鳴り、胃の締め付け——緊張のとき、脳と身体は信号を送り合っている。この身体の内側を感じ取る「内受容感覚」の研究が、いま急速に進んでいる。迷走神経や、圧力を電気信号に変える仕組みの解明が進み、研究者はこの領域を「意識の新たな大陸」と呼ぶ。直感や感情、意思決定の理解を塗り替えつつあるが、私たちが内なる信号をどう扱うべきかは、まだ手探りだ。 by Katherine W. Isaacs2026.6.17
  3. 巨額が集まる若返り技術「リプログラミング」、今度こそ本物か
    細胞を若い状態に戻す「リプログラミング」が、老化研究で注目されている。巨額の資金が次々と投じられ、ヒト試験も始まった。だが、この分野はかつてテロメアや「ゾンビ細胞」にも沸き、やがて熱が冷めた歴史を持つ。今度こそ若返りは手の届くところに来たのか。それとも次の流行を待つことになるのか。 by Jessica Hamzelou2026.6.16
  4. 1億ドル超の若返りコンペ、シンクレア教授が「飲む薬」で参戦
    1億ドル超を懸けた長寿コンペ「Xプライズ・ヘルススパン」に、著名な長寿科学者が飲み薬で参戦する。ハーバード大学のデビッド・シンクレアが、全身を若返らせる経口「リプログラミング薬」のヒト試験を計画していることが分かった。 by Antonio Regalado2026.6.11
  5. この20年で大幅低下した集中力、AIで脳はさらに「萎縮」するか
    心理学者のグロリア・マーク教授によれば、人が1つのことに集中できる時間は、約2分半からはわずか47秒へと縮んだ。そして今、より深刻な懸念がAIだ。執筆や要約を委ねるほど思考は浅くなり、使わない「筋肉」のように脳は萎縮しかねない、と警告する。 by Jessica Hamzelou2026.6.8
  6. No one's sure if synthetic mirror life will kill us all
    「これはすごい」。2019年、科学者たちは生体分子を鏡写しに反転させた「鏡像生命」の構想に沸いた。だが研究が進むほど、彼らは別の可能性に気づく。天敵も免疫も持たない鏡像生物は、地球の全生命を滅ぼしかねない——。実現性にはなお議論があるが、自らの研究に終末の影を見た科学者はどう向き合うべきなのか。 by Stephen Ornes2026.6.4
  7. China has approved the world’s first invasive brain-computer chip—here’s what’s next
    イーロン・マスクのニューラリンクが注目を浴びる一方、世界初の商用侵襲型BCI(脳コンピューター・インターフェイス)が中国から登場した。上海のスタートアップが開発した「NEO」は、脳の保護膜の上に置く低侵襲設計で、今年3月に当局に承認された。同じ日、中国は5カ年計画でBCIを重点産業に掲げ、国家戦略として開発を後押ししている。 by You Xiaoying2026.6.2
  8. The deadly Ebola outbreak is proving difficult to control
    エボラ死者200人超え、封じ込めに立ちはだかる「三重の壁」
    コンゴ民主共和国でエボラのアウトブレイクが急拡大し、死者は200人を超えた。過去の大規模流行を制圧したワクチンが、このウイルスに有効かどうかは分かっていない。医療施設への攻撃が相次ぎ、米国の援助削減が監視体制を弱体化させている。三重の壁を前に、封じ込めは困難な状況だ。 by Jessica Hamzelou2026.6.1
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