気候テック10:CO2で再エネを長時間蓄電するエナジードーム
イタリアのエナジードームは、巨大なドームに貯めた二酸化炭素を圧縮・膨張させて発電し、リチウムイオン電池より安価な長時間蓄電を目指す。 by Casey Crownhart2026.10.13
- この記事の3つのポイント
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- エナジードームが二酸化炭素圧縮方式の長時間蓄電池でサルデーニャ島に商用プラントを稼働開始
- 太陽光・洋上風力の間欠性を補うため長時間蓄電需要が高まり既存設備活用で低コスト展開が可能
- 商用実績は1件のみで効率もリチウムイオン電池に劣るが30ギガワット時規模の展開計画が進行中
世界が拡大する電力需要に対応しようと競い合う中、太陽光発電と陸上風力発電は、送電網に導入する電源として最も安価で迅速に展開できるものとなった。しかし、その利点にもかかわらず、両者とも天候パターンの変動の影響を受けるため、供給が間欠的になる可能性がある。エナジードームは、貯蔵した二酸化炭素を用いて、供給と需要のギャップを平滑化する取り組みをしている。
エナジードームの発電所の中核をなすのは、サッカー場7面分ほどの面積を覆う巨大な白いドームで、内部には約2000トンの二酸化炭素が収容されている。エネルギーが利用可能なとき、例えば接続された太陽光発電施設から供給されるときは、圧縮機がガスを圧縮して液体に変え、炭素鋼製のタンクに貯蔵する。この過程で熱が発生し、システムは独自の蓄熱材にその熱を保持する。そして送電網が電力を必要とする際には、タンクから二酸化炭素を放出し、貯蔵していた熱で温めることで再び気体に戻す。気体となった二酸化炭素はタービンを通過して発電し、再びドームへと戻り、次のサイクルに備える。
ガスを圧縮してエネルギーを貯蔵する手法自体は新しいものではなく、電力会社は数十年にわたって地下空洞に圧縮空気を貯めて備蓄してきた。しかしエナジードームの方式は特定の地質条件を必要としないため、世界各地の送電網でより容易に規模を拡大できる可能 …
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