米ドルとの交換を保証する暗号通貨に重大な疑念、米当局が調査

US financial regulators are cracking down on shady cryptocurrency trading 米ドルとの交換を保証する暗号通貨に重大な疑念、米当局が調査

世界最大の暗号通貨取引所の1つであるビットフィネックス(Bitfinex)と、米ドルとのペッグ制(交換レートを一定に保つ制度)を謳う暗号トークン販売会社テザー(Tether)は、2017年12月、米商品先物取引委員会(CFTC)の調査を受けたという。ブルームバーグが報じた。 by Mike Orcutt2018.01.31

世界最大の暗号通貨取引所の1つであるビットフィネックス(Bitfinex)と、米ドルとのペッグ制(交換レートを一定に保つ制度)を謳う暗号トークン販売会社テザー(Tether)が、2017年12月、米商品先物取引委員会(CFTC)の調査を受けていたことがわかった。ブルームバーグが報じた。

ビットフィネックス、テザーともに英領バージン諸島に設立された企業で、香港に拠点を置いているとされるが、両社の商取引は透明性を欠いている。最近明らかになったことは、一見別会社に見える2つの会社の役員が同じだったということだ。テザーが発行済みトークンに相当する23億ドルを本当に保有しているかどうか疑問の声も上がっている。テザーは決定的な証拠を提示しておらず、監査を担当していた会計事務所との契約を最近になって打ち切った。

暴騰する暗号通貨取引に対して、規制当局は強い関心を示している。特に交換所はセキュリティ上の過失と資金流出が何度も繰り返されており、調査の主要な標的になる可能性が高い。