グーグル、組織再編でAI事業強化へ

Already “AI first,” Google just decided to up the algorithmic ante グーグル、組織再編でAI事業強化へ

グーグルが自社の幹部らを再編し、人工知能(AI)をビジネス部門として独立させようとしている。 by Jackie Snow2018.04.04

グーグルが幹部を再配置し、人工知能(AI)を事業部門として独立させる。

検索・AI部門担当のトップであるジョン・ ジャンナンドリアが退任し、2人の幹部が後任に置かれる。AI部門をグーグル・ブレイン(Google Brain)の共同創業者であるジェフ・ディーンが引き継ぐ。検索ビジネス部門は、検索エンジニアリングを現在担当しているベン・ゴメスが統率する。テッククランチ(TechCrunch)によると、ジャンナンドリアはグーグルにとどまる予定だという。

グーグルの今回の動きは、先週、マイクロソフトが発表した組織再編に追随するものである。マイクロソフトは、2つの広範なエンジニアリング部門を創設した。1つがクラウドとAIに特化した部門、もう1つは、マイクロソフトが「エクスペリエンスとデバイス」と呼ぶ部門である。

両社の動きは、テック企業がAIを自社の将来の事業の中核と見ているというさらなる証拠となる。とはいえ、グーグルはさらに証拠が必要だったわけではない。サンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)はすでに、自社の方針に「AIファースト」を掲げている。今回のAI テクノロジーに特化した事業部門の創設が、AIファーストを達成するための手段であることは確かだ。