ディープマインド、機械学習による病状予測へ退役軍人のデータを活用

DeepMind’s new project aims to prevent hospital deaths ディープマインド、機械学習による病状予測へ退役軍人のデータを活用

アルファベット(グーグル)の人工知能(AI)子会社であるディープマインド(DeepMind)は、米国退役軍人省と提携して、病気の外的な兆候が現れる前に、患者の症状が悪化する時期を予測しようとしている。 by Emily Mullin2018.02.27

アルファベット(グーグル)の人工知能(AI)子会社であるディープマインド(DeepMind)は、米国退役軍人省と提携して、病気の外的な兆候が現れる前に、患者の症状が悪化する時期を予測しようとしている。

病院内での死亡の約11%は、患者の健康状態悪化の前兆を見過ごしたり、あるいは気がついても適切な処置ができなかったりすることから発生する。

このプロジェクトでは、匿名化された70万人分の医療記録からパターンを分析。どの患者が入院中に悪化するかを機械学習によって見分け、病状の悪化を正確に予測できるかどうかを検討する。

米国退役軍人省とディープマインドは、この技術の適用分野の1つとして、腎不全や腎臓損傷の早期発見が考えられるという。腎臓損傷は、通常、人工股関節置換術のような日常的な処置や手術の後に頻繁に発生し、しばしば明らかな兆候なしに突然起こる。生命を脅かすおそれがあるため、ディープマインドは患者を救うために損傷をより早期に発見する方法を模索している。