F1が生体計測グローブを導入、ドライバーに着用義務

F1 drivers are getting biometric gloves that monitor the stress of racing F1が生体計測グローブを導入、ドライバーに着用義務

指先に装着して使う新たなセンサーのおかげで、F1のピットクルーはドライバーを注意深く見守ることができるようになる。 by Jamie Condliffe2018.02.06

指先に装着して使う新たなセンサーのおかげで、F1のピットクルーはドライバーを注意深く見守ることができるようになる。

F1ドライバーはレース中、極度のストレスにさらされる。遠隔監視で生体データをモニタリングできれば、チームがドライバーの体調を注意深く見守ることや、事故が起こったときの状況を知ることができる。

そこでF1ドライバーは今年から、心拍数と血中酸素濃度を測定するためにパルスオキシメーター付きグローブを装着する。センサーは、ワイヤレスで充電可能な小型バッテリーで作動し、暗号化されたデータをBluetoothで500メートル先まで飛ばせる。このグローブは2017年から試験的に使われており、現在では装着が必須だ。将来的には、体温や呼吸数のモニター機能も追加される予定だという。

F1の運営組織のスタッフは、スタートアップ企業シグナル・バイオメトリクス(Signal Biometrics)を設立し、薄くて柔らかく、熱に強いセンサーを開発している。当初はF1用に開発された他の先進技術がそうであったように、この技術もいずれ一般消費者向け製品に利用される日が来るだろう。