ストリーミング外科医、今度は手術室にVR/ARを持ち込む

Future surgeons could be trained by VR doctors ストリーミング外科医、今度は手術室にVR/ARを持ち込む

イギリスのシャフィ・アーメッド博士は、ある面では世界で最も注目されている外科医だ。アーメッド博士は、実質現実(VR)を使うことで医療実習がより簡単にできるようになると考えている。 by Erin Winick2018.01.24

イギリスのシャフィ・アーメッド博士は、ある面では世界で最も注目されている外科医だ。アーメッド博士は、実質現実(VR)を使うことで医療実習がより簡単にできるようになると考えている。

アーメッド博士は2017年、スナップの「スペクタクルズ(Spectacles)」(スナップチャット(Snapchat)の運営元が作ったカメラ付きサングラス)を使ってヘルニア手術の一部始終を視聴者に公開した「ストリーミング外科医」。何百万という人が、アーメッド博士の手術をオンラインで視聴した。

ブルームバーグは、アーメッド博士は新人外科医の指導のために、VRと拡張現実(AR)を使って彼のアバターを手術室に送り込むことを計画していると報じている。「医師は経験不足を感じなくてもいいし、このテクノロジーを使えば必要に応じていつでも助けを得られるはずです」。

なぜこのような技術に注目が集まるのだろうか? 1つは、保健医療の必要性が世界的に高まるにつれて、世界保健機関(WHO)が医師や外科医のための「革新的で質の高い教育の拡大」を呼びかけていることだ。もう1つは、より一般的になっているロボット手術が、若い医師のための訓練の機会を奪っている事情もある。VRは彼らにもっと学ぶ機会を与えられるのだ。