フェイスブック問題、疑惑の研究者が議会証言で「怒り」

The academic behind Facebook’s data scandal speaks out フェイスブック問題、疑惑の研究者が議会証言で「怒り」

アレクサンドル・コーガン博士は、 現在進行中のケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica )のスキャンダルにおける自身の役割について英国議会から喚問を受けている。そしてケンブリッジ・アナリティカもまた、沈黙を破りつつある。 by Jamie Condliffe2018.04.25

アレクサンドル・コーガン博士は、 現在進行中のケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica )のスキャンダルにおける自身の役割について英国議会から喚問を受けている。そしてケンブリッジ・アナリティカもまた、沈黙を破りつつある。

「マイ・デジタル・ライフ(My Digital Life)」というゲームを作ったケンブリッジ大学の研究員であるコーガン博士は、ゲームを通じて約8700万人の詳細なデータを収拾した。後にそのデータを利用したのが、データ分析企業のケンブリッジ・アナリティカである。

ケンブリッジ・アナリティカの最高経営責任者(CEO)で現在拘留中のアレクサンダー・ニックスは、以前、「ケンブリッジ・アナリティカはコーガン博士のデータを使用しなかった」と議会に対して証言していたが、コーガン博士はそれを「真っ赤な嘘」だとしている。

コーガン博士は英国議会に対し、自身が収集したデータを基に作られたツールが驚くべきほど正確だというケンブリッジ・アナリティカのコメントは「非常に不正確」だと語った。現在ではケンブリッジ・アナリティカも、統計学的には「あてずっぽうよりは多少まし」程度のレベルだったと認めている。

コーガン博士は、フェイスブックは「PRクライシス・モード(企業の評判が危機的状況に直面している状態)」だったと主張する 。フェイスブックが「何千万もの他社にプラットフォームが利用されている」ことを知りながら、「私たちを不正企業のように仕立て上げ、問題を押し付けたほうが楽だったのでしょう」と付け加えた。