カリフォルニア州、ISPのゼロ・レーティングも規制へ

California’s dreaming of having America’s toughest net neutrality regime カリフォルニア州、ISPのゼロ・レーティングも規制へ

新しい州法案は、連邦規則に取って代わろうとする狙いから、より一層厳格なものになりそうだ。 by Martin Giles2018.03.16

新しい州法案は、連邦規則に取って代わろうとする狙いから、より一層厳格なものになりそうだ。

アルス・テクニカ(Ars Technica)の記事によると、カリフォルニア州選出の上院議員スコット・ウィーナー議員や他の地方議員らは、ネット中立性に関する州法を制定するための修正法案を提出した。法案は、米国連邦通信委員会(FCC)が廃止した規則より厳格な規制を課すことになりそうだ。

カリフォルニア州の法案は、連邦規則を模倣したもので、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)がWebのトラフィックを遮断したり減速したりするのを禁じている。だが、さらに踏み込んだ内容を盛り込んでおり、「ゼロ・レーティング」を禁止している。ゼロ・レーティングとは、アプリやサービスを運営する企業がISPに料金を支払うことで、そのアプリやサービスの通信を通信料の課金対象から除外するものだ。

今回の法案は、ネットワーク中立性の規則を廃止しようとするFCCの計画に反対してロビー活動を展開している消費者保護団体の支持を得ている。だがFCCは、廃止されつつある規則を模倣して再現しようとしている州に対し、訴訟を起こすつもりだと述べた。

ワシントン州を含むいくつかの州では、ネットワーク中立性に関する独自の法案をすでに可決している。それ以外の州の多くも同様のことを考えており、カリフォルニア州が提案した今回の動きが、他の州に影響を与えるかもしれない。