イーロン・マスクの掘削会社に許可、超高速交通への一歩?

Elon Musk’s Boring Company will start digging a tunnel in Washington DC イーロン・マスクの掘削会社に許可、超高速交通への一歩?

首都での掘削許可は、超高速輸送システム「ハイパーループ」を米国東海岸に建設するための第一歩となり得るか、それとも巨額を掛けたただの愚行となるのか。 by Jamie Condliffe2018.02.20

首都での掘削許可は、超高速輸送システム「ハイパーループ」を米国東海岸に建設するための第一歩となり得るか、それとも巨額を掛けたただの愚行となるのか。

2017年7月、イーロン・マスクはニューヨーク市とワシントンDCを繋ぐ地下のハイパーループ建設に対して「口頭で政府の承認を得た」と発表した。都市計画はそのように口頭での同意によって動くものではないと一部の人々は反論し、嘲笑った。

2月16日付のワシントンポスト紙の報道によると、マスクのトンネル掘削スタートアップ企業、ボーリング・カンパニー(Boring Company)は、「早期かつ曖昧な建設許可」をワシントンDCから得たとしている。その許可とは、ワシントンDCのマサチューセッツ通り北部地区(NoMa)の駐車場でいくらかの予備掘削実験ができるというものだ。似たような検証はカリフォルニア州のスペースX本社の地下でも進行している。

しかし、どれほど深く、遠くにトンネルが延びるのか、実験がいつまで続くかについての詳細な情報は無い。マスクはトンネルが道路渋滞に対する解決策だと主張しているが、交通運輸の専門家は納得していない。マスクはワシントンDCでトンネルを掘れるかもしれないが、東海岸のハイパーループとはまったくの別物である。