フェイスブックへの規制強化論、何をどう規制するのか?

Facebook is offering itself up for regulation. How would we do that? フェイスブックへの規制強化論、何をどう規制するのか?

大規模データ漏えい問題の渦中にあるフェイスブックの幹部は、フェイスブックの運営を管理する新たな法規制の導入を歓迎しているようだ。だが、具体的にどのように進めるかの合意は難しい。 by Jamie Condliffe2018.03.27

大規模データ漏えい問題の渦中にあるフェイスブックの幹部は、フェイスブックの運営を管理する新たな法規制の導入を歓迎しているようだ。だが、具体的にどのように進めるかの合意は難しい。

3月21日、 マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は「規制されるべきではないとは思っていません」とCNNに語った。3月22日、 シェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)は、「ザッカーバーグが申し上げたのは、規制すべきかどうかが問題ではないということです。問題は規制の種類です」とCNBCに話した。だが、それはかなり難しい問題だ。

ワイアード(Wired)が指摘しているように、データの規制方法は世界各地で大きく異なっている。高度に規範化された法律(EUの新しい一般データ保護規則)を通じて徹底的にデータ収集アプリを禁止しているところがあるかと思えば、規制の無いところまであるのだ。

エド・マーキー米国上院議員は、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)で 「プライバシー権保護法案」が必要だと語っている。 オンライン・マガジンのスレート(Slate)は、データの流出を迅速に報告する規則は有益であり、米国連邦取引委員会(FTC)は権力をもっと行使すべきだと述べている。

ザッカーバーグCEOは、「具体的なプロセスを定めるより、ガイドラインの方が良い」とワイアードに話している。かなりあいまいだが、一理あるかもしれない。テクノロジーに関する法律はすぐに時代遅れになる。もしイノベーションが不変的な法律のために道を譲らなければならないとしたら、法律は長期的には私たちの暮らし向きを悪くするかもしれない。

フェイスブックへの規制は必要かもしれないが、容易なことではないだろう。