FBメッセンジャーに「送信後削除」機能実装へ 「特権」批判受け

Facebook’s disappearing message saga is the act of a company in turmoil FBメッセンジャーに「送信後削除」機能実装へ 「特権」批判受け

フェイスブックがマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)のメッセンジャーでのやりとりを削除したことが明らかになり、フェイスブックはこの機能を誰もが利用できるようにすると述べた。現在のフェイスブックの苦境を考えると、何ら不思議ではない対応だ。 by Jamie Condliffe2018.04.08

フェイスブックがマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)のメッセンジャーでのやりとりを削除したことが明らかになり、フェイスブックはこの機能を誰もが利用できるようにすると述べた。現在のフェイスブックの苦境を考えると、何ら不思議ではない対応だ。

テッククランチ(TechCrunch)によると、複数のフェイスブック・ユーザーがザッカーバーグCEOとメッセンジャーで交わしたやりとりが編集され、ザッカーバーグCEOから届いたメッセージが見られなくなっていたことに気づいたという。フェイスブックはザッカーバーグCEOの意思を尊重し、法的義務を「完全に順守」するためにメッセージを削除したとしている。

他のユーザーと同じシステムを使っているにも関わらず、ザッカーバーグCEOら一部幹部だけに送信済みのメッセージを削除できる特権が与えられ、ユーザーの受信箱を無断で改ざんしていたという事実に対して、当然のことながら非難の声が挙がった。フェイスブックはテッククランチに対して、今後数カ月以内に、メッセージの送信後削除機能を本格展開すると述べている。その間、ザッカーバーグCEOは勝手にメッセージを削除することはできない。

大規模なデータ・スキャンダルが明るみになったいま、フェイスブックはダメージを最小限に食い止めようとしている。ザッカーバーグCEOは先週、いくつかの発表によってメディア向けのキャンペーンを展開した。ザッカーバーグCEOが4月10日と11日に議会で証言するときに言及できる、新たなプライバシー対策を講じるためだ。議員らがフェイスブックを規制するかどうかを決定するという事態は、ザッカーバーグCEOにとって望ましくない展開だ。メッセージ削除に関する話は、論争を鎮めるためにフェイスブックが全力を尽くしていることを示す、もう1つの例である。