EUがグーグルに50億ドルの制裁金、独禁法違反で欧州過去最高額

Google’s just been hit with a $5 billion antitrust fine, Europe’s biggest ever EUがグーグルに50億ドルの制裁金、独禁法違反で欧州過去最高額

欧州連合(EU)の独禁法取締官らは、アンドロイドOSを使って競争を阻害したとして、グーグルに高額の罰金(43憶4000万ユーロ)を支払うよう求めている。 by Martin Giles2018.07.20

欧州連合(EU)の独禁法取締官らは、アンドロイドOS(Android OS)を使って競争を阻害したとして、グーグルに高額の制裁金(43憶4000万ユーロ)を支払うよう求めている。

EUの主張は、グーグルが世界のスマートフォン市場の80%を占めるアンドロイドを使って、自社の検索エンジンとモバイル・アプリを競合他社のサービスより不当に優遇しているというものだ。具体的には以下の点を挙げている。

EUの決定事項の発表においてマルグレーテ・ベステアー競争政策担当委員は、グーグルが90日以内に反競争的な行為をやめなければ、親会社であるアルファベットの1日あたりの売上高の最大5%を制裁金として追加すると述べた。

グーグルは、アップルなどからの厳しい競争にさらされていると繰り返し主張している。また、端末メーカーは同社製アプリだけでなく、競合アプリをしばしばインストールしている事実を指摘し、競争を抑圧していないとしている。EUの決定に法廷で異議を申し立てると見られる。

今回の巨額の制裁金は 、米大手テック企業の強大な権力を抑制しようとする欧州の広範な取り組みの1つである。EUの取り組みには、他に次のようなものがある。

MITテクノロジーレビューで最近取り上げたように、大手テック企業が持つ巨大な権力は大きな懸念事項となっている。今までのところは、欧州は権力の乱用を防ぐための挑戦を先導している。米国の独禁法取締官が欧州の後に続くかどうかは依然として不明だ。