米下院、外国人を監視できるFISA 702条の延長を可決

The House Passed a Bill to Renew a Controversial Foreign Surveillance Tool 米下院、外国人を監視できるFISA 702条の延長を可決

米国下院は、国家情報局(NSA)が令状なしでインターネットを監視できる法律の継続を可決した。 by Jamie Condliffe2018.01.12

米国下院は、国家情報局(NSA)が令状なしでインターネットを監視できる法律の継続を可決した。

外国情報監視法(FISA)第702条は、米国外にいると「合理的に判断できる」「非米国民」の通信情報をNSAが収集することを許可しているが、1月第3週で期限切れとなる。そこで、下院は6年間の延長を認めたのだ

FISA第702条の存続には期限までに上院の承認とトランプ大統領の署名の両方が必要だ。ロイターによると、ホワイトハウスと諜報機関は第702条が監視には「不可欠」だと考えている。

プライバシー擁護派は、NSAが国外に居住していると判断した外国人の情報を収集すると、米国人の情報も収集される主張している(「外国人のついでにアメリカ人も監視する法律が年内期限切れ」参照)。この問題を緩和する改正案は下院では成立しなかった。