シリコンバレーを走る出前ロボット、実は100人体制で操縦

Why sidewalk delivery robots still need safety drivers シリコンバレーを走る出前ロボット、実は100人体制で操縦

いくつかの都市では小型の車輪付きのドローンが荷物を配送しているが、無人乗用車と同様、多くの場合、まだ手助けが必要だ。 by Jamie Condliffe2018.01.31

いくつかの都市では小型の車輪付きのドローンが荷物を配送しているが、無人乗用車と同様、多くの場合、まだ手助けが必要だ。

車輪付きのドローンとはどのようなロボットか。たとえば、スターシップ・テクノロジーズ(Starship Technologies)が製作している、 ロンドンやシリコンバレーなどで出前をしている6輪ロボットがそれにあたる。9台のカメラ、4台のレーダー、8台の超音波センサー、そして少しだけ人工知能(AI)を使って、ロボットは小型の自律自動車のように歩道に沿って進む。

1月30日、スターシップ・テクノロジーズでコンピューター・ビジョンと知覚を担当するクリスティアン・コリウス責任者はロンドンで開催中のAIコングレス(AI Congress)で、このロボットの現時点でのコストは5500ドルで、目標は2250ドルに抑えることだと述べた。だがこの金額では「あらゆるセンサーがかなり低品質」になるという。

たとえロボットが時速約6キロで移動する場合でも、安価なコンピューターやセンサーでは限界がある。現在、このロボットが単独で道路を横断できる確率はわずか50%。コリウス責任者によると、スターシップは100人のオペレーターを雇い、自律走行が困難な状況ではロボットを遠隔操作している。スターシップが完全に自動運転できるボットを作れる日はまだ遠いという。