2016年版MITTRが選ぶ最低テクノロジー9選

The Biggest Technology Failures of 2016 MITTRが選ぶ
最低テクノロジー9選
2016年版

ねつ造ニュースを拡散させるアルゴリズムから、輝かないのに輝くほど目立った植物まで、2016年の失敗テクノロジー・ワースト9を紹介する。 by Antonio Regalado2016.12.28

フォルクスワーゲンの「試験対策デバイス(ディフィート・デバイス)」

フォルクスワーゲンは、恐らくもっとも高く付く数行のコードを書いた。フォルクスワーゲンが米国の排ガス検査を騙すために作ったソフトウェア「ディフィート・デバイス」は、ディーゼル車による許容量の最大40 倍の汚染物質の排出を隠蔽した。フォルクスワーゲンのスキャンダルは 2015 年に発覚したが「イノベーション」の代償は今になって判明しつつある。2016年6月、フォルクスワーゲンは、法的な処分を受け、米国内の 47万5000 台の自動車を交換または修理代を弁償するため、 147 億ドルを支払うことで合意した。

サムスンGalaxy Note 7

2016年、サムスンのスマホはとても熱かった。ただし悪い意味で、だ。約35件の携帯電話の過熱事故が報告(離陸待ちのサウスウエスト航空機内で煙が出た事故では、乗客が避難した)された後、サムスンはGalaxy Note 7の所有者全員に「直ちに電源を切って」返品するよう通知した。交換品でも何台かが発火し、サムスンはファブレットサイズの携帯電話すべての製造を停止し、250万台のリコールを決めた。サムスンは携帯電話のリチウムイオン電池の製造工程に問題があったのが原因で過熱したと発表した。

アップル・ウォッチ

アップルのスマート・ウォッチ向け最新広告では、ラップミュージックやダンス、雨の中のランニングシーンがある。アップル・ウォッチが何の役に立つかは何も語られない。答えは明白だろう。アップル・ウォッチは、スマホのように普及し利益を生み出すには不十分なのだ。IDCによれば、2016年のアップル・ウォッチの販売額は期待外れだった。競合他社も諦めはじめている。モトローラ製スマートウォッチMoto360は、次世代版のリリースが無期延期され、スマートウォッチの先駆けであるペブルも12月に製品の「プロモーションと製造、販売」を停止する予定だと述べた。エンガジェットのレビュワーは、アップル・ウォッチの感想をひとことで「実際、着ける気には全くならない」と評した。

フェイスブックのニュースフィード

「ロ …

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