米新聞社銃撃事件、顔認識技術で容疑者の身元が判明

Capital Gazette shooting suspect was identified using face recognition technology 米新聞社銃撃事件、顔認識技術で容疑者の身元が判明

警察は、1000万枚のメリーランド州の身分証明写真をスキャンすることで容疑者の男の身元を割り出した。 by Erin Winick2018.07.03

警察当局は、1000万枚のメリーランド州の身分証明写真をスキャンすることで容疑者の男の身元を割り出した。

その男は先週、キャピタル・ガゼット(Capital Gazette)新聞の従業員5人を殺害し、直後に逮捕された。男は身元が証明できるものを持っておらず、警察への協力も拒否し、指紋によっても容易に割り出せなかった。そこで警察は顔認識ソフトを使うことにした。

警察は容疑者の写真を撮り、メリーランド・コーディネーション分析センターに送った。メリーランド州の1000万枚の運転免許証と身分証明写真のデータべースと容疑者の写真を比較するためだ。顔認識システムは一致する写真を割り出した。容疑者はジャロッド・ラモスだった。「このシステムがなかったら、容疑者の身元を割り出し、取り調べを進めるのにもっと時間がかかったでしょう」と、アナランデル郡警察署長のティモシー・アルトメアは顔認識技術を用いた理由について語った。

顔認識技術が警察の役に立つことは確かだ。しかし、司法当局がそのツールをどの範囲まで使用すべきかについては、プライバシーに関する多くの疑問を投げかける。たとえば、FBI(連邦捜査局)は現在、16の州の身分証明写真にアクセスできる。