工事の遅れをGoPro画像から分析、建設現場向けAIが英国で活躍中
知性を宿す機械

AI that scans a construction site can spot when things are falling behind 工事の遅れをGoPro画像から分析、建設現場向けAIが英国で活躍中

英国とイスラエルを拠点にするスタートアップ企業が、建設現場における遅れや誤りを自動的に警告する画像認識ソフトウェアを開発した。英国の大手建設会社がいくつかの大型住宅建設に利用中だ。 by Will Douglas Heaven2020.10.20

建設工事現場は人と部材とが複雑に入り組んだ膨大なジグソーパズルのようなものだ。それぞれのピースをちょうどよいタイミングできちんとつなぎ合わせて完成させなければならない。プロジェクトが大きくなればなるほど、ミスや遅れが発生した際にかさむ費用は大きくなる。マッキンゼーは、現場での管理不行き届きによるコスト増が建設産業全体で年間1.6兆ドルに達していると見積っている。しかし、一般的には、1500室ある建物を建設する場合でも、監督する管理者は5人ぐらいしかいないかもしれない。そう述べるのは英国とイスラエルを拠点にするスタートアップ企業、ビルドッツ(Buildots)の創業者で最高経営責任者(CEO)であるロイ・ダノンだ。「それほど大量の細かい点を人間がコントロールするのは絶対に不可能です」。

ダノンCEOは、この問題を解決するのに人工知能(AI)が役に立つと考えている。ビルドッツは、進行中の建設プロジェクトのあらゆる詳細をモニターし、遅れや誤りを自動的に警告する画像認識システムを開発している。すでにヨーロッパ最大の建設会社2社で利用されており、その内の1社である英国の大手建設会社、ウェイツ(Wates)はいくつかの大型住宅建設に用いている。建設は本質的に一種の製造だとダノンCEOは述べる。今やハイテク工場が工 …

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