KADOKAWA Technology Review
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発表!MITテクノロジーレビューが選ぶ
2022年のイノベーター14人。
【12/15 Summit開催】

知性を宿す機械

ロボットや人工知能、機械学習、さらに自律型の乗り物やドローン、量子コンピューティングについて。

  1. We could run out of data to train AI language programs 
    大規模言語AIにアキレス腱、訓練用データが2026年にも枯渇か
    近年、各企業がこぞって開発を進めている大規模言語モデルで、ある問題が指摘されている。同モデルを訓練するために必要な質のよい大量のデータが、早ければ2026年にも枯渇するというのだ。
  2. Why Meta’s latest large language model only survived three days online
    メタの言語AI「ギャラクティカ」がたった3日で公開中止になった理由
    メタは、科学者を支援する大規模言語モデル「ギャラクティカ(Galactica)」を11月15日に公開した。だが、同モデルが出力する、偏った、誤りのある内容を科学者に指摘され、3日後には公開を中止した。
  3. Meta’s game-playing AI can make and break alliances like a human
    メタ、人間のように交渉できるゲームプレイAI「キケロ」を開発
    メタは、戦略ボードゲーム「ディプロマシー」で人間のプレイヤーに勝てるAI「キケロ(Cicero)」を開発した。プレイヤー同士の交渉が重要となる同ゲームで人間に勝つAIを作成することは、現実の複雑な問題に対処できるAIを実現する一歩になるかもしれない。
  4. How much would you pay to see a woolly mammoth?
    米国のバイオサイエンス企業のコロッサルは、遺伝子編集技術などを駆使してフクロオオカミやマンモスの復元を目指している。復元担当ディレクターを務めるサラ・オードが、同社の野望について語った。
  5. Watch this robot dog scramble over tricky terrain just by using its camera
    カメラ映像で階段も上り下り、CMUのロボット犬は地図なしで歩く
    あらかじめ用意した地図に頼らず、カメラで捉えた映像だけで階段や地形を認識して歩行できるロボットを、カーネギーメロン大学のチームが開発した。
  6. We’re getting a better idea of AI’s true carbon footprint
    大規模言語モデルの構築に伴い、二酸化炭素が大量に排出される。AIスタートアップ企業ハギング・フェイスは業界で初めて、AIモデル構築のライフサイクル全体における二酸化炭素排出量を推定する手法を考案した。
  7. Machine learning could vastly speed up the search for new metals
    機械学習で合金の発見が加速、変わる材料科学のアプローチ
    材料科学分野での機械学習の活用が進んでいる。マックス・プランク研究所による研究では、宇宙から深海まで活用できる可能性のある17種類の新しい金属が発見された。
  8. Responsible AI has a burnout problem
    AIの持つバイアスが明らかになるにつれて、倫理的なAIを求める声が高まっている。だが、企業で実際に倫理的AIの実現に向けて取り組んでいる人たちは、十分な支援を受けていないだけでなく、AI業界で疎んじられてさえいる。
  9. An AI that can design new proteins could help unlock new cures and materials 
    深層学習でタンパク質設計を支援、創薬や新材料研究を加速
    ワシントン大学の研究者グループが開発した「プロテインMPMM(ProteinMPNN)」は、深層学習を使ってタンパク質の設計を支援することで、がん治療や新材料の研究に役立つ可能性がある。
  10. AudioMook:Will AI drivers reshape the power structure of autonomous vehicles
    聴くMITTR:AIドライバーは自律車の勢力図を塗り替えるか
    今週のオーディオ・ムック(β)では、AI技術によって完全な自律自動車の実用化を目指すスタートアップ企業の近況をレポートする。
  11. How will AI and IoT-based society Influence the legal system?
    「テスラ死亡事故裁判」から考える、AI社会の法制度のゆくえ
    AIが引き起こした事故は誰が責任を負うのか。迅速な被害者救済が求められる一方で、厳格責任の拡張がイノベーションを委縮させるという指摘もある。AI、ロボット、IoT時代における賠償責任、AI企業の開発リスク等の考え方について、京都大学大学院法学研究科の稲谷龍彦教授が解説する。
  12. The US Navy wants swarms of thousands of small drones
    数千機もの小型のドローンが群れとなって協調して行動し、敵地を攻撃するプロジェクトを米軍が進めていることが分かった。ドローンが群れとなって行動すると、戦争の戦い方はどのように変わるのだろうか。
  13. 脳型AI新理論を提案、脳のシナプスの「揺らぎ」に着想=京大など

    京都大学などの共同研究チームは、生物の脳のように「揺らぐ」ニューロンとシナプスで学習を実現する新たなニューラル・ネットワークを構築した。この新しいニューラルネットワークが脳のいくつもの実験結果を再現することも発見した。

    News Flash
  14. Is a covid and flu "twindemic" on the horizon?
    新型コロナとインフルエンザの「ツインデミック」到来に備えよ
    北半球がインフルエンザ・シーズンに突入しようとしている今、新型コロナウイルスの感染者数も再び増加傾向に。「ツインデミック」の到来が懸念される。
  15. Alex Hanna left Google to try to save AI’s future
    アレックス・ハンナ——AIの未来のためにグーグルを去った研究者
    「白人問題」でグーグルを退職したアレックス・ハンナ博士は、ティムニット・ゲブル博士の研究所の一員として、白人至上主義を解消するために活動している。
  16. A bias bounty for AI will help to catch unfair algorithms faster
    バグ報奨金にヒント、「AIのバイアス」を探す競技会始まる
    AIシステムに含まれるバイアスを検出するコンペティション(競技会)が10月20日から11月30日にかけて実施されている。AIが社会のさまざまな局面で利用されるようになった現在、こうした監査の重要性は増している。
  17. A robotic exoskeleton adapts to wearers to help them walk faster
    機械学習で高齢者の歩行に寄り添うロボット・エクソスケルトン
    スタンフォード大学の研究チームが、高齢者などの歩行をサポートするエクソスケルトン(外骨格)デバイスを発表した。機械学習を利用し、歩行に問題を抱える一人、一人に寄り添う補助のが特徴だ。
  18. AIの協働で複雑な生態系を読み解く、霞ヶ浦のアオコで実証

    理化学研究所と国立環境研究所の共同研究チームは、多数の人工知能(AI)プロセスの協働により、生態系における時間的なデータから各要素間の関係(相互作用)を推定する手法を開発。同手法を霞ヶ浦の長期観測データに適用することで、水質悪化に結び付くラン藻類の大増殖(アオコ)の要因の一端を明らかにした。

    News Flash
  19. AudioMook:AI Regulation proceeding in Europe and the US What is it
    聴くMITTR:欧米で進む「AI規制」、その中身は?
    今週のオーディオ・ムック(β)では、米国と欧州における最新のAI規制動向をレポートするとともに、なぜ規制が検討されているのか、その背景を読み解く。
  20. DeepMind uses its game-playing AI to best a 50-year-old record in computer science
    ディープマインドのAIが行列乗算で数学者の50年来の記録を破る
    行列乗算はコンピューティングにおいて頻繁に使われ、コンピューターが日常的に実行する何千ものタスクに影響を及ぼしている。ディープマインドのAI「アルファゼロ」は、行列乗算をこれまでよりも高速に実行する方法を発見した。
  21. Google’s new AI can hear a snippet of song—and then keep on playing
    グーグル、短い「音」から続きを生成するオーディオAI
    グーグルの新しい技術「オーディオLM(AudioLM)」は、人間が準備したテキストやラベル付けをした訓練データなしに、これまで以上に自然なオーディオを生成する。
  22. This startup’s AI is smart enough to drive different types of vehicles
    米国の一部で自動運転のロボタクシーの導入が実現したものの、試験段階を超えて普及する兆しは見えない。新世代の無人運転自動車スタートアップはAIを全面的に採用することで、突破口を見い出そうとしている。
  23. The White House just moved to hold AI more accountable 
    米バイデン政権が「AI権利章典」を発表、テック企業に説明責任
    人工知能(AI)の悪影響から保護するため、バイデン大統領は5項目で構成されるAI権利章典を発表した。市民団体、テック企業の双方から歓迎の声が上がる一方、強制力を持たないため効力を疑問視する声もある。
  24. The EU wants to put companies on the hook for harmful AI
    消費者がAIシステムで被害を受けた場合、AI企業に対して損害賠償を求める権利を認める新法案が欧州連合から発表された。消費者たちの権利団体や活動家からは法案では不十分だとの声も聞かれ、テック企業の攻防が激しくなりそうだ。
  25. 「スキルミオン」を用いたAI素子で画像認識に成功=理研など

    理化学研究所と東京大学などの国際共同研究チームは、「スキルミオン」を用いた人工知能(AI)素子を作製し、画像認識に成功した。スキルミオンは、固体中の電子スピンによって形成される渦状の磁気構造体。低消費電力で操作が可能であり、ナノスケール(1ナノメートルは10億分の1メートル)であることから、低消費電力かつ高集積・高性能なAI素子の実現が期待されている。

    News Flash
  26. Meta has developed an AI that generates video based on text prompts
    今度は「テキストから動画」、メタが生成AIを発表
    メタ(旧フェイスブック)は「テキストから短編動画を生成する」AIシステムを発表した。生成型AIの画期的な進歩だが、将来的にフェイク動画の生成につながる可能性があるなど、倫理的な問題を提起している。
  27. This artist is dominating AI-generated art. And he’s not happy about it.
    「AIに埋め尽くされる」
    画像生成AIブームの影で
    苦悩するアーティスト
    ステーブル・ディフュージョンやミッドジャーニーなどのAIシステムが生成した画像が、ネット上のいたるところで見られるようになった。しかし、こうしたAIは既存の画像を用いて訓練されているため、アーティストたちにとって死活問題だ。
  28. DeepMind’s new chatbot uses Google searches plus humans to give better answers
    ググった結果からも学ぶ、ディープマンドのチャットボット
    グーグル傘下のAI企業であるディープマインドは、人間のフィードバックから学習し、主張の裏付けとなる情報をインターネットから検索するように訓練したチャットボットを発表した。
  29. There’s no Tiananmen Square in the new Chinese image-making AI
    アニメ絵に強いバイドゥの画像生成AI、中国ならではの弱み
    バイドゥが開発したテキストから画像を生成するAI「ERNIE-ViLG」は、中国固有の文化に基づく物やアニメキャラ風の画像生成において、既存のAIよりも優れている。しかし、検閲機能によって、政治的にセンシティブな言葉は排除される。
  30. What does GPT-3 "know" about me? 
    GPT-3は「私」について
    何を知っているのか?
    オープンAIの「GPT-3」のような人工知能(AI)の大規模言語モデルは、インターネットから収集した巨大なデータセットで訓練されている。そこにプライバシーの問題はないのか。実際に聞いてみた。
  31. The outgoing White House AI director explains the policy challenges ahead
    米国政府の人工知能(AI)政策を主導してきたリン・パーカーがこのほど退任し、学術界に戻った。研究開発への投資、人材育成、規制など、在任中の成果と課題について話を聞いた。
  32. A new X-ray technique for detecting explosives could also identify tumors
    旅行バッグに隠された爆弾を見抜くX線AI、がん診断にも期待
    X線と深層学習アルゴリズムを併用して爆発物を高精度で検出する新しい方法がユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)によって発表された。将来的には、がん検出にも応用できるかもしれない。
  33. AudioMook: How will global AI companies change science
    聴くMITTR:世界的AI企業は「科学」をどう変えるのか?
    今週のオーディオ・ムック(β)では、AI企業ディープマインドがタンパク質構造の予測という科学的難問に挑んだ理由、科学界へ与えるインパクトについて詳しく紹介する。
  34. 記述式答案の採点、AIと人間の「分担」で効率化=東北大など

    東北大学などの研究グループは、記述式答案の採点を人工知能(AI)と人間の採点者が分担するフレームワークを構築した。大学や高校の入試などで記述式答案が増加傾向にあるものの、採点には時間がかかることから、AIによる自動採点の実用化が期待されている。ただ、記述式答案には学習データにはない新しい表現が含まれる場合があることから、予期せぬ採点ミスが発生する可能性がある。

    News Flash
  35. 医師の診断精度を上回る乳がん超音波検診AI、慶應大などが開発

    慶應義塾大学やフィックスターズなどの研究者で構成する共同研究チームは、深層学習を用いた人工知能(AI)による画像診断システムを開発。乳房超音波検査で乳がん検診を受診した患者が、精密検査を受けるべきかどうかを医師の診断を上回る精度で判定できることを示した。

    News Flash
  36. 実験ノートをAIで自動解析、材料研究をデジタル化=早大など

    早稲田大学と物質・材料研究機構の研究グループは、化学・材料実験の様子を電子ノートに記録し、実験操作と結果の関連を人工知能(AI)で自動的に解析するシステムを開発した。AIシステムでの解析を通して、室温で液体に近い伝導度を示す高分子固体電解質の最適な製法や、高性能の鍵となるメカニズムを解明したという。

    News Flash
  37. AudioMook:What will the AI drawing boom bring?
    聴くMITTR:「AIお絵描き」ブームは何をもたらすのか?
    今週のオーディオ・ムック(β)では、話題の画像生成AIから、マルチモーダルAIの可能性について考える。
  38. Automated techniques could make it easier to develop AI
    AI開発を効率化する「自動機械学習(AutoML)」とは何か?
    アマゾンやグーグルがローコードの機械学習ツールで採用する「自動機械学習(Auto ML)」の手法は、人工知能(AI)モデル開発のプロセスを加速し、AIテクノロジーをより扱いやすくする可能性がある。
  39. 会話を通じて認知症を診断するAIプログラム=慶應大など開発

    慶應義塾大学とフロンテオ(FRONTEO)共同研究チームは、自然言語処理(NLP)を用いた「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発した。高齢者と医療者の間の自由会話文を基に、認知症の可能性を人工知能(AI)が検知する。

    News Flash
  40. Why business is booming for military AI startups 
    ロシアによるウクライナ侵攻によって各国の軍は兵器の刷新、AI技術の導入を進めている。軍事AIや自律兵器をめぐる倫理的な問題は棚上げされ、シリコンバレーのスタートアップは好機をつかもうとしている。
  41. 全固体電池の電解質を機械学習で自動設計する新手法=早大と富士通

    早稲田大学と富士通の研究グループは、全固体二次電池の高分子固体電解質を機械学習で自動設計する手法を開発した。

    News Flash
  42. Inside a radical new project to democratize AI
    オープンAIの「GPT-3」に匹敵する大規模言語モデルが無料公開された。世界中の1000人以上のボランティア研究者が1年がかりで作成したこのAIモデルは、従来の大規模言語モデルの持つ秘密主義と排他性を排し、倫理的配慮を初期段階から埋め込むことを狙いとしている。
  43. OpenAI is ready to sell DALL-E to its first million customers
    オープンAI、文章から画像を描く「DALL-E2」を100万人に提供
    オープンAIは、文章から画像を生成する「DALL-E 2」のベータ版を100万人に提供する。一部有料化し、生成した画像の商用利用も可能となる。
  44. Sony's racing AI destroyed its human competitors by being nice (and fast)
    ソニーは、ビデオゲーム「グランツーリスモ」で、トップクラスのeスポーツドライバーを打ち負かす走りを実現するAIを開発した。勝因となったのは、単なるスピードだけでなく、「エチケット」をAIに教えたことだった。
  45. DeepMind has predicted the structure of almost every protein known to science
    ディープマインド、既知の「ほぼすべて」のタンパク質構造を予測
    アルファベット傘下のAI企業、ディープマインドは、2億種類以上のタンパク質の構造予測データベースを公開した。既知のタンパク質ほぼすべてに相当し、生物学の研究や創薬のプロセスを大きく変える可能性がある。
  46. 「宇宙論パラメーター」をAIとスパコンで高精度に測定

    東京大学、アリゾナ大学、京都大学、名古屋大学の共同研究チームは、現在世界最大の銀河サーベイであるスローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)から得られた銀河の3次元分布のデータと、宇宙の大規模構造の理論模型を比較。ダークマターの総量、および現在の宇宙の凸凹の度合いを表す「宇宙論パラメーター」を、先行研究を上回る精度で測定することに成功した。

    News Flash
  47. BodySharing will enrich our lives through simultaneous experiences.
    ボディシェアリング提唱者・玉城絵美が考えるイノベーターの条件
    重さや位置の感覚といった固有感覚の共有により、能動的かつ臨場感のある体験共有を可能にする「ボディシェアリング」。大学での研究教育活動に取り組みながら、ベンチャー企業の創業者として事業化も進める玉城絵美・琉球大学工学部教授に、同技術の現在地と将来像、そしてイノベーターの条件について聞いた。
  48. This robot dog just taught itself to walk
    まるで「生まれたての動物」、歩き方を自力で学ぶロボット犬
    試行錯誤しながら歩行方法を自力で学ぶロボット犬が発表された。強化学習はロボットが新たなスキルを習得し、現実世界にすばやく適応するのに役立つかもしれない。
  49. マルチエージェント環境でのモデル学習を安定化=電通大とCA

    電気通信大学とサイバーエージェントの研究グループは、複数のモデルに学習させる「マルチエージェント」環境において、それぞれのモデルが同じ最適解に近づくようにできる新手法を開発した。

    News Flash
  50. Doctors using AI catch breast cancer more often than either does alone
    マンモグラムなどからがんの有無を判断する放射線科医の役割をAIに置き換える試みは、これまでのところ成功していない。だが、AIが支援することで、判断の正確さを向上させ、医師の負担を軽減できるとの研究結果が発表された。
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