KADOKAWA Technology Review
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知性を宿す機械

ロボットや人工知能、機械学習、さらに自律型の乗り物やドローン、量子コンピューティングについて。

  1. Superconducting neurons could match the power efficiency of the brain
    MITの研究者たちが、超伝導ナノワイヤーを用いて、生物のニューロンに似た特性を持つ人工ニューロンを設計した。実行速度と消費電力の両面で、生物のニューラル・ネットワークに匹敵する性能を持つデバイスを構築する基盤となる可能性がある。
  2. ディープフェイクの技術が進むにつれて、フェイク映像が政治や社会に及ぼす影響が大きくなることが懸念されている。ディープフェイク開発の先駆者であるハオ・リーは、大作映画などでデジタルねつ造の精度を高めるためにキャリアを費やしてきたが、現在は、よりシームレスなねつ造が至る所で可能になったことで生じる問題にも取り組んでいる。
  3. プラハのチェコ工科大学の研究者が、マシン・ビジョン・アルゴリズムを用いて、異なる絵画の中から類似したポーズの人物を探すことで、絵画の間の芸術的な関連性を調べる試みを実施した。3万7000枚の絵画の中から類似したポーズを探した結果、絵画の間のさまざまな関係性を見い出せた。
  4. フェイスブックの研究チームは、多くの種類のタスクをこなし、人間との関わり合いで成長するAIシステムを開発するには、人気のゲーム「マインクラフト」が最適な環境であると考えている。ルールがシンプルかつ予測可能であることに加えて、プレイヤーたちの協力が得やすいであろうというのがその理由だ。
  5. 災害対応にAI活用を、MITが機械学習用の被災地画像を公開
    MITの研究者らが、災害の被害にあった地域の画像をコンピュータービジョン・システムに学習させるためのデータセットを発表した。このデータセットで訓練された機械学習システムを使えば、特にひどく被害を受けた地域や予想される現場の状況などを、緊急時対応要員がより迅速に把握できるようになるだろう。

知性を宿す機械の最新ニュース

  1. Training a single AI model can emit as much carbon as five cars in their lifetimes
    深層学習を使った価値あるAI研究は莫大な計算資源を必要とし、大量の二酸化炭素を排出する。学術界と産業界の大きなギャップも問題だ。
  2. Unable to buy cars, Venezuelans labor to make sure robotic ones don’t crash
    自動運転車の開発が加速している。大量のデータに人力でラベル付けする仕事を担うのは、経済が破綻状態にあるベネズエラの労働者たちだ。ギグワークをめぐる新たな論争を呼ぶ可能性がある。
  3. A new study shows what it might take to make AI useful in health care
    集中治療室にマシン・ビジョンを持ち込んだスタンフォード大学のAI研究は、医療の専門家や現場との長期的な協働が、現実的な問題を把握し、人々に真の価値をもたらすことを示している。
  4. AI could be your wingman—er, wingbot—on your next first date
    アプリを使って交際相手や結婚相手を見つけることはいまや極めて一般的になった。米国のあるスタートアップ企業は、人工知能(AI)を活用した出会い系アプリを提供することで、25億ドル産業に新風を巻き起こそうとしている。
  5. Here are ten ways AI could help fight climate change
    機械学習は、気候変動という人類最大の脅威に立ち向かう現実的な方法を提供できるかもしれない。人工知能(AI)研究の著名人たちがまとめた報告書のうち、特に成果が期待できる10項目を紹介する。
  6. How long will the third AI boom last?
    第3次ブームの先にあるもの——三宅陽一郎が語ったAIの現在と未来
    第3次AIブームはどこへ向かうのか? AIリサーチャーの三宅陽一郎氏は、広義のAIは将来、「人間側」と「AI側」に収束していくと予測する。
  7. A startup that marries AI with empathy is helping women conceive
    体外受精(IVF)による不妊治療に取り組む女性たちにAIによる正確な予測を提供する米国のスタートアップ企業が注目されている。 予測の正確さだけでなく、詳細で分かりやすいレポートを使った共感的なコミュニケーションが支持され、患者に希望を与えている。
  8. Nvidia just made it easier to build smarter chatbots and slicker fake news
    AIスピーカーをもっと賢く、エヌビディアが自然言語処理を超高速化
    チップメーカーのエヌビディアは、GPUチップ上で動作する言語理解の人工知能(AI)プログラムの開発を支援するソフトウェアを発表した。機械学習モデルの訓練および訓練済みモデルの実行をスピードアップできるだけでなく、より大きな言語モデルを訓練することが可能となるという。
  9. Instead of practicing, this AI mastered chess by reading about it
    「言葉で学ぶ」が新トレンド? 解説でチェスを習得するAIが登場
    ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームが、チェスの「高度な」差し手や「愚かな」差し手に対するコメントを利用してチェスを学習するプログラムを開発した。最強のAIプログラムには遠く及ばないが、さまざまな用途に応用できる可能性がある。
  10. A new immersive classroom uses AI and VR to teach Mandarin Chinese
    ニューヨーク州のレンセラー工科大学で、北京の街中や中華料理店を再現したバーチャル環境に入り込んで中国語を学習しようという授業が始まった。バーチャル環境にはリアルタイムで受け答えできる人工知能(AI)が実装されており、学生たちは露店で値切ったり食事を注文したりすることで中国語を学べる。
  11. DeepMind is helping Waymo evolve better self-driving AI algorithms
    アルファベット(グーグル)傘下のウェイモは、ディープマインドの研究チームと共同で、自律自動車の機械学習アルゴリズムを効率よく訓練するための手法を開発した。ニューラル・ネットワークを維持するために必要なコンピューター能力を削減し、開発スピードの大幅アップを狙う。
  12. Computers can’t tell if you’re happy when you smile
    コンピューターを用いて相手の感情を推し量る感情認識テクノロジーには、200億ドル規模の市場があると試算されている。しかし、最近の研究によると、現在もっともよく使われている手法には重大な欠陥があるという。
  13. The future of communication told by the developer of weak robots
    弱みを見せられる「不完全なロボット」が社会に必要な理由
    未来の「ロボット」に対して私たちが抱くイメージはどのようなものだろうか? 完璧で高機能を追求するロボットとは真逆の「弱いロボット」を提唱する豊橋技術科学大学の岡田美智男教授は、まったく違った未来を見ている。
  14. Elon Musk’s brain-interface company is promising big news. Here’s what it could be.
    長らく謎に包まれていたイーロン・マスクの脳機械インターフェイス企業、ニューラリンクが初めて活動内容を明らかにした。同社に参加した科学者の研究実績などから、その研究内容を予測する。
  15. The AI technique that could imbue machines with the ability to reason
    現在の人工知能(AI)研究の主流となっている「教師あり学習」は、画像認識などで大きな成果をあげているが、適用範囲は限られている。フェイスブックの主任AI科学者であるヤン・ルカンは、次のAI革命は「教師なし学習」の研究によってもたらされると考えている。
  16. Facebook’s new poker-playing AI could wreck the online poker industry—so it’s not being released
    フェイスブックが作った
    ポーカーAIがプロに圧勝、
    強すぎて「非公開」
    カーネギーメロン大学とフェイスブックの研究チームの開発した人工知能(AI)プログラムが、多人数制ポーカーでプロのポーカープレーヤーに勝利する快挙を達成した。多人数制ポーカーには最適戦略が存在しないことが知られており、今回用いられた手法は、商取引や価格設定、車両の経路策定などに応用できる可能性がある。
  17. A new set of images that fool AI could help make it more hacker-proof
    アシカなのにリス?AIだます「敵対的サンプル」6000枚公開
    人工知能(AI)が得意とする画像認識は、一方でだまされやすい性質を持つ。カリフォルニア大学のある研究者は、研究コミュニティがベンチマークとして使うことを意図した「敵対的サンプル」のデータセットを公開した。
  18. Machine learning has been used to automatically translate long-lost languages
    マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究者が、古代文字を解読できる機械学習システムを開発し、クレタ島の古代文字である線文字Bを解読させることで、システムの能力を実証した。大規模データベースに頼らずに言語を翻訳する手法を採用しており、今までに解読されていない古代言語を翻訳できるかもしれない。
  19. An AI app that “undressed” women shows how deepfakes harm the most vulnerable
    「ディープヌード」騒動、拡大するAIコラ画像問題の根深さ
    人工知能(AI)技術を使って女性の画像からヌード画像を作成するアプリケーション「ディープヌード」はすぐに削除された。だが、弱い立場にある人々を標的にした嫌がらせは、今後ますます増えていくだろう。
  20. A new deepfake detection tool should keep world leaders safe—for now
    人工知能(AI)を利用した、本物と見まがうばかりのディープフェイク映像が問題となっている。体の動かし方に注目することで、ディープフェイク映像を見破る手法がコンピュータービジョン・カンファレンスで発表された。
  21. The future of AI is in Africa
    食料や医療などの重大な課題を抱えるアフリカ地域でいま、機械学習コミュニティが発展している。IBMやグーグルなどが相次いで研究所を開設したほか、機械学習を教える大学課程や他の教育プログラムも急増中だ。「現実から乖離」する人工知能の世界に、新風を吹き込む可能性がある。
  22. Your smart speaker could know if you’re having a cardiac arrest
    「死戦期呼吸」を音で識別、突然死をアプリで防ぐ
    心停止になった際に、手遅れになる前に外部に助けを求められるアプリケーションをワシントン大学の研究チームが開発した。心停止時に患者が発する特徴的な呼吸音(ギャスピング音)を聞き分けるように訓練した機械学習アルゴリズムを利用する。
  23. How a century-old tech giant is making a comeback with AI
    「老舗」巨大テック企業IBMはMITとの共同研究で何を目指すのか?
    「老舗テック企業」のIBMはMITとのパートナーシップで、AI分野での強大な地位を再び築こうとしている。その狙いとビジョンをIBM幹部が語った。
  24. A new chip lets robots “imagine” their actions before they make a move
    ボストンに拠点を置くスタートアップが、「低レベルの知能」をロボットに付与することで、人間と協調作業ができるようにする専用チップの開発を進めている。より優れた行動計画の立案は、将来のロボット工学にとって基礎的かつ重要な要素だ。
  25. Deepfakes have got Congress panicking. This is what it needs to do.
    人工知能(AI)によるディープフェイク技術が進歩する中、加工された映像や画像への対処が問題となっている。米国連邦議会では公聴会が開かれ、透かしの義務付けやプラットフォームに検出機能を求める規制法案も提出された。
  26. Bill Gates just backed a chip startup that uses light to turbocharge AI
    AIチップ大競争に新顔
    ゲイツらが出資する
    光チップベンチャーが始動
    プリンストン大学の研究者らによる光学チップの開発会社が、ビル・ゲイツやウーバーのCEOらから900万ドルの初期資金を調達した。大量データの並列処理を得意とし、エネルギー効率に優れた光学チップは、人工知能(AI)の新たなブレークスルーになるか。
  27. Facebook’s AI system can speak with Bill Gates’s voice
    フェイスブックのAI研究者グループは、深層学習のアルゴリズムを使って、あらゆる人の声を本物そっくりに複製できる音声合成システムを開発した。現状のシステムよりもずっと人間に近い形でやり取りを自動化できるようになる可能性がある。
  28. Anyone can program this cheap robot arm in just 15 minutes
    2割の価格で8割の性能、中小企業向け産業用ロボ「エヴァ」
    産業用ロボットが中小企業ではさほど普及していないのは、導入や維持にかかるコストが障壁となっているからだ。英国のあるスタートアップ企業は、「2割の価格で8割の性能、誰でも15分でプログラミング可能」をうたい文句に中小製造業者向けの産業用ロボットを販売している。
  29. Why does Beijing suddenly care about AI ethics?
    唐突な「北京AI原則」発表は何を意味するのか?
    中国政府が発表したAI原則は、個人の自由やプライバシーの保護といった西側諸国のAI倫理に非常によく似ている。中国がこの問題について対話をしようとする意欲の現れなのだろうか。
  30. When algorithms mess up, the nearest human gets the blame
    人工知能(AI)が社会のあらゆる面に深く入り込み始めるにつれ、アルゴリズムによる損害の責任を誰が負うべきなのか、議論になっている。高度に自動化されたシステムで問題が起こった場合、人々はもっとも「近い」人間に責任を押し付けがちだ。
  31. The World Economic Forum wants to develop global rules for AI
    AI利用のルールづくり目指す、世界経済フォーラムが評議会設立へ
    世界経済フォーラム(WEF)は今週、「人工知能(AI)評議会」の設立を発表する予定だ。マイクロソフトのブラッド・スミス社長と中国の著名な投資家カイフ・リーが共同議長を務め、AIの利用とガバナンスに関する各国間の政策的合意点を探るという。
  32. The US Air Force is enlisting MIT to help sharpen its AI skills
    「武器は開発しません」MITと米空軍がAI分野で共同研究を推進
    米国空軍とマサチューセッツ工科大学(MIT)は、人工知能(AI)の開発と活用に向けた共同研究を発表した。武器の開発ではなく、「公益」に役立つ技術の開発を目指すという。
  33. How we might protect ourselves from malicious AI
    人工知能が広く使われるようになるにつれて、深層学習モデルに誤った判断をさせて人々に被害を及ぼす「敵対的攻撃」のリスクが高まっている。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らは、敵対的攻撃を難しくする新たな方法を発表した。
  34. This robot watches you flex to learn to be a better teammate
    腕の動きを観察して力を加減、人と一緒に働くMITの新しいロボット
    マサチューセッツ工科大学(MIT)は、人間の上腕二頭筋に取り付けた筋電計センサーの信号から、その腕の動きを察知するロボットを開発した。ロボットを安全に効率よく人間と協働させるのに有効なアプローチとなる可能性がある。
  35. Google’s AI can now translate your speech while keeping your voice
    「あなたの声」のまま変換、グーグルの新しい翻訳システム
    グーグルが、ある言語で入力した音声を、話者の声の特徴を保ったまま別の言語の音声で出力する自動翻訳システムを開発した。ある言語での話者の「声紋」を別の言語にマッピングするように訓練したニューラルネットワークを利用する。
  36. How AI could save lives without spilling secrets
    医療分野での人工知能(AI)の応用がでは、膨大な患者の個人情報へのアクセスが障壁となっている。プライバシーの保護とデータ活用の両立を目指す新たなプラットフォームを使った大規模な実験が、スタンフォード大学医学部で始まっている。
  37. AI’s white guy problem isn’t going away
    AI業界の「白人男性偏重」がなくならない根本的な理由
    人工知能(AI)分野における白人男性偏重の問題は以前から指摘されているが、依然として解決の兆しは見えていない。
  38. Hearing aids that read your brain will know who you want to hear
    深層学習でカクテルパーティ効果を再現、「脳を読む」補聴器
    騒音の中で会話をする相手の声だけを判別できる「カクテルパーティ効果」を再現できるシステムをコロンビア大学の研究チームが開発している。測定した脳波のデータをもとに、集中したい人の声だけを増幅できるという。
  39. A tiny four-winged robotic insect flies more like the real thing
    4枚の羽ばたく翼を持つ95グラムの昆虫型ロボットを南カリフォルニア大学のチームが開発した。飛行ロボットは、2翼よりも4翼の方が姿勢などの制御が容易で素早く動けるが、翼が増える分だけ重量が増してしまう。研究チームは、翼を動かすアクチュエーターを大幅に軽量化することで、この課題を解決した。
  40. Deep learning could reveal why the world works the way it does
    深層学習の人工知能(AI)は、多くのデータの中から関連性を発見することは得意だが、因果性を見い出すことはできない。5月上旬に米国で開催された「ICLR2019」で、著名なAI研究者が因果関係を分析する新しいフレームワークを提唱した。
  41. Five questions you can use to cut through AI hype
    あらゆる業界で人工知能(AI)製品を使う機会が増え、製品の品質と妥当性をいかに評価するかが重要となっている。MITテクノロジーレビューのAI担当記者が、AI製品を開発する企業を評価するための5つのチェックリストを紹介する。
  42. Congress wants to protect you from biased algorithms, deepfakes, and other bad AI
    人工知能(AI)による意図しないバイアスの排除へ向け、機械学習システムに監査を義務付ける法案が米国議会に提出された。幅広い業界を対象とする「本気」の法案だが、議員らの理解は進んでいない。
  43. A new way to build tiny neural networks could create powerful AI on your phone
    ニューラル・ネットワークの訓練には、多くの時間とコストを必要とするというのが一般的な考えだ。しかし、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、ニューラル・ネットワークの規模を10分の1から100分の1にして訓練しても、同等のパフォーマンスを得られることを示す論文を発表した。
  44. This chip was demoed at Jeff Bezos’s secretive tech conference. It could be key to the future of AI.
    アマゾン創業者のジェフ・ベゾスが主催する招待制カンファレンス「MARS」で紹介されたエッジ向けAIチップは、ロボットやドローンといった他の派手なプレゼンに比べると地味なものだった。だが、電力効率に優れた新しい半導体は、人工知能の未来において重要な存在となる。
  45. A philosopher argues that an AI can’t be an artist
    人工知能(AI)の進歩が続けば、いずれは人間を超える創造性を発揮するようになるのだろうか。ハーバード大学の哲学者シーン・ドーランス・ケリー教授は「人間の創造性がAIの進歩に屈することはない」という。
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