トランプ大統領の弁護士への捜査、ソフトウェア活用で効率化へ

AI may be used to sift through Trump attorney Michael Cohen’s documents トランプ大統領の弁護士への捜査、ソフトウェア活用で効率化へ

ドナルド・トランプ大統領の個人弁護士に関する一連の疑惑について、4月27日に米国連邦検事が発表した5ページに渡る公式文書で、技術支援による調査(TAR:Technology Assisted Review)の利用を推奨した。 by Erin Winick2018.04.28

ドナルド・トランプ大統領の個人弁護士に関する一連の疑惑について、4月27日に米国連邦検事が発表した5ページに渡る公式文書で、技術支援による調査(TAR:Technology Assisted Review)の利用を推奨した。

TARではソフトウェアを訓練するための文書群から人間が少数のファイルを分類し、その後、残りの文書が分類される。文書調査を手助けするために検察に推薦された中立派の一人で、元下級判事のフランク・マースは、この成り行きについて「少なくとも徹底的な人力による調査と同じくらい効果的で、はるかに能率的」との考えを述べた。

今月のはじめトランプ大統領の個人弁護士マイケル・コーエンの自宅と事務所から押収した大量の文書の山の中から、弁護士・依頼人間の秘匿特権の対象となる記録を念入りに調べることになる。検察が発表した文書によると、「タイムリーで費用対効率の高い方法」で調査を進めるためにこの手法が選択されたという。

法律文書を調査、発見、分類するソフトウェアを使用することは、最近進行中のホワイト・カラーの仕事を自動化する例として注目される可能性がある。ほとんどの場合、このテクノロジーが法律家の仕事を脅かすことはないが、パラリーガルの仕事は危うくなるかもしれない