米ネット中立性規則、6月11日付けでついに廃止

Goodbye net neutrality, for now 米ネット中立性規則、6月11日付けでついに廃止

6月11日をもって、米国のインターネット接続業者はすべててのインターネット・トラフィックを平等に扱う必要がなくなった。 by Erin Winick2018.06.12

6月11日をもって、米国のインターネット接続業者はすべててのインターネット・トラフィックを平等に扱う必要がなくなった。

2017年12月、米国連邦通信委員会(FCC)は、インターネット接続業者が特定のWebサイトやコンテンツの通信速度を遅くするのを防止するネットワーク中立性規則の廃止を可決した。

2018年6月11日、ネットワーク中立性規則は正式に廃止された。コムキャスト(Comcast)やベライゾン(Verizon)のような企業は、特定のサービスに対して追加料金を請求できるようになる。そうは言っても、インターネット・サービスの中で今すぐに大きな変化を目の当たりにする可能性は低いだろう。接続業者は混乱が収まるのを待ち、議会がどう動くのか、様子見をするからだ。さしあたり、気づかれずに通り過ぎてほしいと接続業者が願っているかもしれない緩やかな変化に注意しよう。

すぐに抗議運動が起こり、人々は規則を復活させるよう下院議員に対して説得を試みるだろう。議会にはまだ、今回の決定を覆すべく奮闘している議員たちがいる。議会が同意すれば、ネットワーク中立性が戻ってくる望みはある。

FCCのアジット・パイ委員長は、ネットワーク中立性規則の廃止がなぜ最善策なのかを説明している