ホワイトハウスのサイバーセキュリティ幹部が辞任、後任は無し

The White House’s cybersecurity tsar has been dethroned ホワイトハウスのサイバーセキュリティ幹部が辞任、後任は無し

米国国家安全保障会議は、ホワイトハウスにはサイバーセキュリティ担当者はもはや必要ないという。 by Martin Giles2018.05.17

米国国家安全保障会議は、ホワイトハウスにはサイバーセキュリティ担当者はもはや必要ないという。

ホワイトハウスのサイバーセキュリティ・コーディネーターを務めていたロブ・ジョイスは就任から14カ月が経った先週、辞任した。ニュースサイトのポリティコ(Polotico)によると、後任はいないという。国家安全保障会議はすでにサイバー問題を監視する他の幹部を抱えており、ホワイトハウスのサイバーセキュリティ・コーディネーターは重複した官僚であり不必要だと考えているようだ。

この動きに反発した民主党議員らは、サイバー空間のための専門部署をホワイトハウスに作る法案を提出した。従来のサイバーセキュリティ・コーディネーターと同じ責任を実質的に持つが、国家安全保障会議から独立した役職者を置くことを想定している。 民主党議員らは、ホワイトハウスには機関間の対立を超えて大統領に進言する上級コーディネーターが絶対に必要であると主張している。

官僚的な論争は、急速に増大するサイバー脅威に対応するための米国の取り組みを進めるのに妨げになる可能性がある。エネルギー・ネットワークのような最重要社会基盤を標的としたロシアの企てや、北朝鮮が組織したハッカー軍といった脅威が迫っているのだ。