米大統領候補に名乗りを上げた起業家、ベーシックインカム導入を訴え

This entrepreneur wants to make automation a major campaign issue in 2020 米大統領候補に名乗りを上げた起業家、ベーシックインカム導入を訴え

アンドリュー・ヤンは、2020年の民主党大統領候補に出馬しようとしている。ヤンの使命は、自動化に対する政府の備えを持つことだ。 by Erin Winick2018.02.13

アンドリュー・ヤンは、2020年の民主党大統領候補に出馬しようとしている。ヤンの使命は、自動化に対する政府の備えを持つことだ。

ヤンとはどのような人物なのだろうか? ニューヨークのビジネスマンであり起業家であるヤンは、「起業家精神を通じて米国の都市とコミュニティの活性化」を標榜する非営利団体ベンチャー・オブ・アメリカ(VFA:Venture for America)の創設者である。

ヤンは、人工知能(AI)と自動化がまもなく何百万人もの雇用を奪うだろうと考えている。たとえばニューヨーク・タイムズ紙には、自動運転自動車はトラック運転手という職業を無くしてしまうだろうと語った。「この1つのイノベーションだけで、街に暴動を起こすのには十分です。さらには、小売業やコールセンター、ファーストフード、保険会社、会計事務所でも同じことが起ころうとしてます」。

ヤンは解決策として、ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI=全国民向け最低所得保障)を導入し、18歳から64歳までのすべての米国民に月1000ドルを提供したいという。ヤンの解決策によると、UBIに必要な財源は自動化から利益を得る企業から調達することになる。収入保障の支持者の間では人気のある政策だが、実現の前に克服するべき多くの障害が残っている。