フェイスブック、へき地にインターネットアクセスを実現する新方式のレーザー光線通信
コネクティビティ

Facebook Plans to Beam Internet to Backwaters with Lasers レーザー光線で新会員獲得
フェイスブックのへき地対策

光信号を検出する新方式で、フェイスブックの研究チームが毎秒2.1Gビットの伝送速度を達成した。 by Jamie Condliffe2016.07.21

フェイスブック「コネクティビティラボ」の研究チームが、いまだにインターネットにアクセスできない地域で高速インターネットアクセスを実現するための新しい光通信テクノロジーに関して、詳細を発表した。

レーザー光線の長所は、かなりの遠距離にデータを送信できることだ。大量の情報を長距離に伝送できるし、携帯ネットワークのように専用の周波数を割り当てる必要もない。レーザー光線を使えば、携帯電話網がカバーしない地域に、特定用途のデータ伝送路を構築できるのだ。しかも、送受信者がレーザー光線で直線的に結ばれる光通信では、電波のように場所が近いと干渉するような心配もない。

データ伝送の効率を高めるには、光信号を受信する検知器を小さくする必要がある。問題は、レーザー光線が空間を伝播するうちに拡散してしまうことだ。実際、拡散度合いはセンサーのサイズよりずっと広くなる。光学的に光を収束させるには、複雑な機構と費用がかかる。そこで、コネクティビティラボの研究チームは、この問題をうまく回避するシステムを開発した。

蛍光光ファイバーが青色レーザー光を吸収し、緑色の光を放出するプロセスで小型光センサーに光を収束させる

オプティカ誌に掲載された論文によると、コネクティビティラボの研究チームは従来の光学的素材ではなく、蛍光素材を使ったレーザー光線からデータ伝送用の光信号を取り出せた。まず、プラスチック製の光学ファイバーの束(有機色素分子を注入され、青色の光を吸収して緑色の光として再放出する)は、ほぼ球体に成形される。レーザー信号が球形光ファイバーに当たると、2ナノ秒以内に光ファイバーが放出する緑の光が光ファイバー内を伝わり、最終的に小型高速光センサーに照射される仕組みだ。

現在このシステムはデータを載せた信号を毎秒最大 2.1Gビットで受信できる。なお、研究チームは青色光ではなく赤外光を吸収するように開発すれば、さらに高速化できるとしている。

コネクティビティラボがハードウェアを発表するのは今回が初めてではない。コミュニティラボは、インターネットアクセスを実現する太陽光発電式 ドローンを発表したこともある。ドローンプロジェクトの進捗はゆっくりだが、今回の新しいレーザー通信装置の開発チームは実地試験を計画しているが、広く使われるまでにはさらに開発が必要だ。

フェイスブックは、インターネットアクセス用の無線ネットワークでユーザーデータを獲得しようとするなど他にも多くのプロジェクトを進めている。特に有名な通信インフラ計画では、オープンソース型の携帯網を構築し、遠距離光通信テクノロジーと同様の目的を達成しようとしている。こうした研究により、誰でもどんな場所でもFacebookを利用できるようにしているのだ。

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