KADOKAWA Technology Review
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コネクティビティ

ソーシャル・メディア、バーチャル/強化現実、モバイル・コンピューティング、ブロードバンド、ビットコインとデジタル元帳、セキュリティとプライバシー、IoTについて。

  1. How new tech is helping people circumvent digital authoritarianism
    一見ニッチなグーグルのネット検閲回避技術に注目すべき理由
    自由なインターネット・アクセスを禁じ、検閲に力を入れる権威主義国家の動きが目立っている。グーグルは、検閲から逃れる上で有効な技術を開発し、アプリに組み込める形で公開した。なぜこの取り組みに注目すべきなのか。その理由を説明しよう。
  2. What’s next for the world’s fastest supercomputers
    エクサスケール時代突入で
    スパコンは何をもたらすか
    2022年5月に公開された世界最速スパコン「フロンティア」は、1秒間に100京回以上の演算を実行するエクサスケール・コンピューティングの時代の幕開けとなった。今後も続々登場するこうしたスパコンは、私たちに何をもたらすのだろうか。
  3. Google has a new tool to outsmart authoritarian internet censorship
    グーグル、ネット検閲を回避するVPNのSDKを提供
    グーグルのジグソー部門は、権威主義的国家などによるインターネット検閲を回避するVPNのソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした。2022年にイラン政府が実施したインターネット遮断に対抗するために開発したものだという。
  4. 「スキルミオン」の磁気光学効果を初観測=東大など

    東京大学と理化学研究所の共同研究チームは、次世代メモリーの候補として世界的な研究が進められている磁気スキルミオンが光の偏光面をねじる「トポロジカル磁気光学カー効果」の観測に世界で初めて成功した。同効果が広い周波数帯の光で生じることが明らかになり、レーザーフォトニクスでスキルミオンが検出できることが示されたことで、将来的には光を使った高速かつ非接触なスキルミオン読み取りへの応用が期待される。

    News Flash
  5. Exposing the messy, technologized, and undervalued nature of reproductive labor
    アニー・リュー
    過小評価された
    生殖労働の本質を暴く
    アートとテクノロジーが交差するアーティストのアニー・リューの作品の優れた点は、21世紀に母親であることのフラストレーションを捉える、その正確さだ。
  6. How face recognition rules in the US got stuck in political gridlock
    「禁止」と「無規制」の対立で暗礁に乗り上げた顔認識規制
    米国で顔認識テクノロジーの使用禁止を求める動きが、暗礁に乗り上げている。完全禁止派と無規制派の意見が対立し、規制に向けた動きが止まってしまっている。
  7. The chip patterning machines that will shape computing’s next act
    最先端の半導体チップの製造で重要な役割を担うのがリソグラフィー装置だ。現代のコンピューティングの発展に欠かせないその技術の歴史は、研究者の何気ない思いつきから始まった。
  8. Face recognition in the US is about to meet one of its biggest tests
    米国で一時高まった
    「顔認識規制」の動き、
    その後を追う
    全米で一時広がりを見せていた「顔認識」テクノロジー禁止の動きはここ数年で鈍化している。部分的な規制に落ち着いたマサチューセッツ州の法案は、米国における規制の基準となるかもしれない。
  9. This UK startup engineered a clever way to reuse waste heat from cloud computing
    サーバー設置でお湯代タダに、英スタートアップのユニークな試み
    コンピューティングの際にサーバーから発生する熱を有効活用することを目指すユニークなスタートアップ企業が登場した。サーバーをデータセンターに置く代わりに家庭に設置し、サーバーの熱を利用して各家庭で使うお湯を沸かそうというのだ。
  10. China is escalating its war on kids’ screen time
    中国テック事情:厳しい未成年のスマホ規制、世界に広がるか
    中国政府が、未成年者のビデオゲームやインターネット利用に対する規制を強化する方針を発表した。利用可能な時間やコンテンツを細かく定め、メーカーなどに「未成年モード」の導入を求める厳しい内容だ。
  11. Review: Survival of the Richest
    書評『デジタル生存競争』:テック起業家はなぜ終末を憂うのか?
    ダグラス・ラシュコフ著『デジタル生存競争』は、富を手にした米国の若き成功者に共通するマインドセットを浮き彫りにし、オカルトじみた終末観の原因となっているテクノロジーの眩惑を解き明かす。
  12. How to hack a smart fridge
    エアコン、テレビ、冷蔵庫——スマート家電は何を知っているか?
    冷蔵庫やエアコンなどの家電製品が、インターネット接続機能を持ち始めて久しい。今や、私たちの自宅にあるどの機器がインターネットにつながっているのか完全に把握することは難しくなっている。IoT機器はどれほどの情報を握っていて、どこにデータを送っているのだろうか。
  13. The Twitter accounts that impersonate Chinese celebrities for clout and cash
    中国テック事情:ツイッター利用禁止の中国で「なりすまし」が横行
    利用が禁止されている中国で、ツイッター(X)のなりすましが増えている。実在の中国著名人を騙って政治批判を投稿し、数十万人のフォロワーを獲得しているようだ。
  14. What’s next for China’s digital currency?
    いち早くデジタル通貨(CBDC)の実験を始めた中国が、デジタル人民元(e-CNY)の普及に苦戦している。公務員の給与支払い、学生証との統合などさまざまなアイデアが試されたが、ここに来て目標を国外へと変更した可能性がある。
  15. キャッシュ・サイド・チャネル攻撃を防ぐ技術、NTTなど開発

    日本電信電話(NTT)、東北大学、ドイツ・ルール大学ボーフムの研究グループは、マイクロプロセッサーが搭載するキャッシュ・メモリーから情報を盗み出そうとする「キャッシュ・サイド・チャネル攻撃」を防ぐ技術を開発した。

    News Flash
  16. The future of TikTok bans
    実効性のないティックトック禁止法、その目的は?
    米国モンタナ州で今年5月、ティックトックを禁止する法律が成立した。しかし、現実的に考えると特定のインターネット・サービスを狙って禁じることは難しい。
  17. How tech companies got access to our tax data
    米税務申告企業、数百万人分の個人情報をメタやグーグルに送信
    グーグルやメタといった大手テック企業は、ユーザーの興味に合う広告を表示するために、ユーザーの行動を追跡する技術を利用している。米国では税務申告支援サービスで数百万人分の個人情報が送信されていることが分かり、波紋が広がっている。
  18. Is the digital dollar dead?
    現金に代わる「デジタル・ドル」は一時大きな注目を浴びた。だがその後、政治的な議論に発展し、FRSとMITの研究プロジェクトが終了するなど、停滞している。
  19. 光量子コンピューターで「掛け算」、原理実証に成功=理研など

    理化学研究所と東京大学らの国際共同研究グループは、量子計算のための光電場の非線形測定を初めて実現した。同研究成果により実現した測定は、光を使った量子コンピューター(光量子コンピューター)において汎用的な量子計算を可能にする非線形計算に相当し、誤り耐性型汎用光量子コンピューターの基礎原理となることが期待される。

    News Flash
  20. The forgotten history of highway photologs
    グーグルからさかのぼること45年、官製ストリートビューがあった
    グーグル・ストリートビューが登場する数十年前、米国では州政府のバンが道路を撮影し、豊かな歴史を視覚的に記録していた。
  21. 中赤外ハイパースペクトルイメージングを高速化=豊田工大と名工大

    豊田工業大学と名古屋工業大学の研究グループは、中赤外光を使ったイメージング技術の一種である「中赤外ハイパースペクトルイメージング」を大幅に高性能化する技術を開発した。計測時間を1桁以上短縮する。

    News Flash
  22. Shein’s charm offensive is off to a rocky start
    格安ブランド「シーイン」、インフルエンサー戦略が裏目に
    ファストファッション業界で躍進しているシーインは、中国における自社の労働環境に対する非難に応えるため米国のインフルエンサー6人を招いて工場見学をさせた。だが、このソーシャルメディアキャンペーンは幅広い反発を招く結果となった。
  23. I ordered a bubble tea by drone in Shenzhen
    中国テック事情:深センで実際に体験したドローン配達のリアル
    中国のメイトゥアンはドローンによる食品配達を深センで始めている。実際に現地で体験してみると、その配達プロセスは人力に頼っており、まだスムーズとは言えないものだった。
  24. Shift happens: Writing about the history of keyboards
    「キーボード」に魅せられたデザイナー、1200ページの歴史本を書く
    ひょんなことからキーボードに夢中になったあるデザイナーは、キーボードの歴史書がまだないことに気づき、1200ページもの歴史書を書き上げた。
  25. Job title of the future: metaverse lawyer
    未来の仕事:メタバース弁護士はバーチャル物件オーナー
    メタバース空間で活動する弁護士は、バーチャル物件を複数保有する大家でもある。
  26. “Forest bathing” might work in virtual reality too
    VR「森林浴」なら、都会にいながら健康になれる?
    森林浴が心身の健康の向上に役立つという研究は多く発表されているが、実質現実(VR)での森林浴にも同じような効果はあるだろうか。いくつかの研究チームが研究結果を報告している。
  27. Learning to code isn’t enough
    歴史的に、プログラミングを学ぶことは貧困・格差の解消に役立つと言われてきたが、実際は安価なコンピューター労働者の供給にしかならなかった。新しいコンピューター教育は、プログラミング学習だけでなく、テクノロジーがもたらす格差の解消を目的としている。
  28. 世界初、NTTが汎用的な量子回路に対するプログラム難読化を考案

    NTTの研究チームは、量子ゲートを組み合わせて計算を実行する「量子回路」に関する難読化に関する新たなセキュリティ手法を考案した。従来よりも汎用的な量子回路に対して暗号学的に安全なプログラム難読化を可能にするもので、量子計算におけるプログラムの不正解析を防ぐことに寄与し、知的財産保護につながることが期待される。

    News Flash
  29. 量子制御に新手法、“ねじれ”効果で確率ほぼ100%=東大など

    東京大学と物質・材料研究機構(NIMS)の共同研究チームは、量子トンネル効果を100%に近い確率で誘起する幾何学的効果の実証に成功した。量子トンネル効果は、粒子が障壁を通り抜けて移動する普遍的な量子現象であり、量子コンピューターの量子ビット(キュービット)、高感度磁気センサー、フラッシュメモリなど、様々な技術にこの現象が関わっている。今回の成果は、量子制御の新手法として様々な分野への応用が期待される。

    News Flash
  30. An algorithm intended to reduce poverty in Jordan disqualifies people in need
    世界銀が資金提供するヨルダン貧困支援、アルゴリズムに問題
    ヨルダンで貧困者に現金を給付するかどうかを決めるのに使われているアルゴリズムは不当かつ不正確であり、給付を受けられるはずの申請者が除外されている可能性が高いという。人権団体の2年間におよぶ聞き取り調査の結果、明らかになった。
  31. How to teach kids who flip between book and screen
    デジタル技術の普及によって、私たちの「読む」行為は大きく変わった。子どもたちへの教育方法も変える必要があるが、デジタル教材偏重の弊害を指摘する専門家もいる。
  32. Inside Tencent’s weirdly secretive customer service center
    中国テック事情:WeChatアカバン復旧「最後の砦」に行ってみた
    ウィーチャットを運営するテンセントは、深センに実店舗型の「カスタマー・サービスセンター」を設けている。停止されたアカウントを復旧するため、同センターを訪れた記者が見た光景とは。
  33. Trajectory of U35 Innovators: Kosuke Mitarai
    御手洗光祐:「実用」にこだわり続ける量子アルゴリズム研究者
    大阪大学基礎工学科助教の御手洗光祐は、量子世界の不思議と対峙しながら、開発途上の量子コンピューターを実用につなげるソフトウェアやアルゴリズムを模索している。
  34. 日立、大規模集積に適したシリコン量子ビット制御方式を開発

    日立製作所は、シリコン量子コンピューターの量子ビット(キュービット)を効率よく制御可能な「シャトリング量子ビット方式」を提案し、その効果を確認した。全ての量子ビットに演算・読み出し回路を接続する必要がなくなるので、シリコン素子の配線構造を簡略化できると同時に、隣接する量子ビットを退避させて演算することでエラーの影響を抑制できるという。

    News Flash
  35. How Rust went from a side project to the world's most-loved programming language
    処理速度が問題になるプログラムや、ハードウェアを直接操作するプログラムを開発するなら、C/C++言語を選ぶのが当たり前だった。C/C++に取って代わる言語は長らく登場しなかったが、最近になってRustが注目を浴びている。
  36. Elon Musk’s quiet, untweeted China trip
    中国テック事情:イーロン・マスク「ツイートなし」弾丸訪中の中身
    イーロン・マスクが中国を訪問し、政府高官やソーシャルメディア・ユーザーから温かい歓迎を受けた。公開情報からその旅程を追ってみよう。
  37. Apple will face an uphill battle convincing developers to build apps for its headset
    高すぎるMRヘッドセットでアップルはiPhoneの成功を再現できるか?
    大方の予想通り、アップルがMR/ARヘッドセットを発表した。久しぶりの大型新製品への期待の一方で、アイフォーンで成功したアプリ開発者のエコシステムをMRでも構築できるか、懸念がある。
  38. IBM wants to build a 100,000-qubit quantum computer
    「10年以内に10万量子ビット」 IBMが東大らに1億ドル投資する背景
    IBMは広島で開催されたG7サミットで、東大とシカゴ大と連携して今後10年以内に10万量子ビットの量子コンピューターを構築すると発表した。だが、そこに至る道のりは平坦とは程遠い。
  39. Ethereum moved to proof of stake. Why can’t Bitcoin? 
    解説:ビットコインはなぜ、プルーフ・オブ・ワークを捨てられないか
    暗号通貨のビットコインが大量の電力を消費する理由は、プルーフ・オブ・ワークという仕組みにある。イーサリアムは異なる仕組みに移行することに成功したが、ビットコインはどうか。
  40. Teachers in Denmark are using apps to audit their students' moods
    子どものうつ病、自傷行為、自殺などが増える中、デンマークの公立学校では子どもの幸福度を把握・向上するアプリの導入が進んでいる。教育現場からは歓迎する声もある一方で、専門家は逆効果になる可能性やデータ・プライバシーの問題を懸念している。
  41. Food delivery by drone is just part of daily life in Shenzhen
    アイスティが空から届く
    ドローン配達が日常になった
    深センのフードデリバリー
    中国のフードデリバリー大手「メイトゥアン(美団)」は、深センの高層ビルの合間を縫ってドローンを飛ばしている。すでに市民の日常生活の一部になっている現地で、記者が実際に体験してみた。
  42. A first look at Peridot, the new AR game from the creators of Pokémon Go
    ナイアンティック「たまごっち風」AR、ポケモンGOの再来なるか
    ポケモンGOで一世を風靡したナイアンティックが、新作ARゲーム「ペリドット」の配信を開始した。「たまごっち」を現代風にアレンジしたというゲームは、ポケモンGOに続くヒット作になるか。
  43. Your digital life isn’t as permanent as you think it is
    グーグル、ツイッター新方針でデジタル遺品整理が必要に
    ツイッターとグーグルが相次いで、長期間にわたって使われないアカウントを削除する方針を発表した。こうした方針を打ち出すテック企業は、この先もっと増えるだろうと専門家は予測する。
  44. Trajectory of U35 Innovators: Ken Nakagaki
    中垣 拳:テクノロジーと人との新しい関係性を創造する研究者
    シカゴ大学助教授の中垣 拳は、ロボット工学や素材の感覚を融合した「動く・変形する」ユーザー・インターフェイスを通じて、機械やデジタル情報と人との新しい関係性を追究している研究者だ。
  45. China just set up a new bureau to mine data for economic growth
    中国テック事情:「国家データ局」はテック業界に何をもたらすか
    中国政府はデジタル・データの活用を推進する「国家データ局」の設立を発表した。プライバシーやセキュリティに関してどの程度の規制をしていくか、テック業界は動向を見守っている。
  46. Undercover in the metaverse
    メタバースの「覆面警察官」が語った仕事への誇り
    人間のモデレーターが、実質現実(VR)の世界の安全性確保に不可欠であることが示されつつある。あるモデレーターは自分の仕事に誇りを持っていると語り、そのきっかけとなったある衝撃的な事件について話してくれた。
  47. New research aims to bring odors into virtual worlds
    VRに「匂い」をもたらすパッチ型のウェラブル・デバイス
    中国の研究チームが、複数の匂いを再現するウェアラブル・デバイスを開発した。実質現実(VR)の世界で匂いが感じられるようになる日は案外、近いかもしれない。
  48. How an undercover content moderator polices the metaverse
    メタバースの安全を守る「覆面警察官」の仕事
    実質現実(VR)世界であるメタバースでは、暴力的コメントや詐欺行為、性的嫌がらせなど現実の世界で起こることはすべて起こりうる。そこで重要になるのが、メタバースに潜入してユーザーのポリシー違反を監視するコンテンツ・モデレーターだ。
  49. Meet the people who use Notion to plan their whole lives
    生産性マニアが「Notion」で生活の95%を回す理由
    業務用アプリの「ノーション(Notion)」が人気だ。特に生産性にこだわる人たちの間で、私生活のタスク管理にまで利用する動きが広がっている。
  50. Brain scans can translate a person’s thoughts into words
    脳スキャンで話し言葉を解読、非侵襲型BCIでは初
    テキサス大学の研究チームは、非侵襲性の脳コンピューター・インターフェイスを使って、考えていることを文章にする実験に成功した。同時に、脳の解読がもたらすプライバシーへの影響についての懸念を表明している。
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