スイス警察、ダボス会議で対ドローン妨害装置を採用
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In Davos, the Police Will Disarm Your Drone in a Heartbeat スイス警察、ダボス会議で対ドローン妨害装置を採用

世界経済フォーラム(ダボス会議)は、テロの脅威やパパラッチを阻止するドローン妨害装置によって守られている。 by Jamie Condliffe2017.01.19

毎年1月、世界中の裕福なビジネス・リーダーや有力な政治家、草分け的存在の研究者が、スイスのスキー・リゾート地ダボスに集まる。そこで、どうすれば地球をよくできるか話し合うのだ。災害映画のオープニングで、世界中のエリートが炎に包まれて死ぬシーンを描くならぴったりの場所だ。

幸いなことに、スイスの警察官はドローン撃墜用の銃を装備している。

ブルームバーグの記事にあるとおり、実際には撃墜するのではなく、ドローンを妨害する装置「HP 47 対無人航空機妨害装置」だ。HP 47はドローンを撃墜できないが、遠隔操作を妨害したり、空中でホバリング状態にさせたり、ドローンから操縦者に送信される画像や映像を遮断したりできる。

警察はもちろん、必要なら発砲できるし、を投げたり、ドローンによるセキュリティ警備も活用したりできる。それでダメでも、侵入してきたドローンはいずれ電池切れで墜落する。

ダボスで厳重なセキュリティが必要なのは明らかで、実際、厳戒態勢だ。USAトゥデイ紙による17日付けの記事によれば、外部からの侵入を防ぐため、有刺鉄線付きの二重の壁、スイス軍による警備、会場周辺25海里(約46km)の飛行禁止区域が設定されている。

そう考えると、ドローンを重大な懸念事項に捉えるのも当然だ。パパラッチがドローンで地上にいる最重要人物の動きを監視するかもしれず、テロリストはもっと卑劣な行為に及ぶ恐れもある。ポピュラー・サイエンス誌の最近の特集によれば、たとえばイスラム国(ISIS)は、市販されている一般的ドローンを改造して小型爆弾を組み込んでいるという。

2年前、ダボスの飛行禁止区域でドローンを飛ばしたBBCのジャーナリストが警察の取り調べを受けた。それ以来、ダボス会議のセキュリティ・チームは、ドローンによる問題が発生しないよう、取り締まりを強化している。セキュリティ・チームの頭上に突如ドローン編隊が現れないことを願おう。そうなったら別の手段が必要だ。

(関連記事:BloombergUSA Today, “非武装の警備ドローンは警備員の職を奪えるか?,” “飛行中のF/A-18から103機の自律ドローン編隊射出に成功”)