飛行中のF/A-18から103機の自律ドローン編隊射出に成功
戦闘機から放出されたドローン編隊は、任務を達成するための最適な方法を自ら見つけ出す。 by Jamie Condliffe2017.01.11
小さくて、速くて、ジェット機の底から放たれるものといえば? ミサイル、ではなくドローンの群れだ。
米軍当局者による発表によると、ドローン編隊を飛行中のジェット機から射出する、最大規模の試験飛行が実施された。戦闘攻撃機「F/A-18スーパーホーネット」3機から射出された103機のドローン「ペルディクス」が交信し合いながら、監視任務を模して編隊飛行した。
ただし、ドローンは事前にどう任務をこなすかは設定されていない。米国国防総省戦力構築戦略室のウィリアム・ローパー室長は以下のように説明している。
ペルディクス(Perdix)は個々にプログラムされ同期するドローンではなく、集団生物としてひとつの分散脳を共有して意思決定し、自然界の群れと同様に互いに適応できるのです。それぞれが交信し協力するよう作られているため、群れにはリーダーがおらず、編隊に参加・離脱するドローンにもすぐ適応できます。
高速で飛行中のジェット機からドローンを射出するのは簡単ではない。しかし、ペルディクス(もとはMITの研究者によって開発され、死後ヤマウズラ(partridge)に変えられるギリシア神話に登場する機械職人にちなんで名付けられた)は現在6回目の繰り返し試験中でマッハ0.6(秒速約741m)の速度と-10℃までの気温に耐えられる。
昨年のワシントン・ポスト紙の記事によれば、ペルディクスは軍用ドローンを強化するための2000万ドル規模のペンタゴンの計画の一部として開発された。ジェット機から射出される小型ドローン(重量は約454g、市販の材料で作られているため比較的安価)は、通常は大型ドローン機(たとえばリーパー)を必要とする任務で活躍することが期待されている。
現在、ペルディクスは実用化に向けて着々と準備が進められている。ペンタゴンは今、独自のシリコンバレー型国防イノベーション組織である国防イノベーション実験部隊(DIUx)とともに、ドローン編隊の編制に取り掛かっている。
(関連記事: The Washington Post, “米国防総省がグーグル本社近くに設置した技術革新の前哨基地とは?”)
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- ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
- MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
