How social media encourages the worst of AI boosterism
GPT-5が「未解決問題解いた」 恥ずかしい勘違い、なぜ?
オープンAIの研究科学者が「GPT-5が未解決数学問題10問を解いた」とXに投稿し、デミス・ハサビスが「これは恥ずかしい」と批判。実際には既存の解答をネットで見つけただけだった。ソーシャルメディアでは連日、AIに関するセンセーショナルな発表がなされているが、こうした投稿は誇大宣伝になりがちだ。 by Will Douglas Heaven2025.12.29
- この記事の3つのポイント
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- ディープマインドCEOがオープンAI研究者の「GPT-5が数学の未解決問題を解いた」との発表に「恥ずかしい」
- 実際にはGPT-5は新しい解答を発見したのではなく既存の解答をインターネットから探し出していただけ
- AIの誇大宣伝が横行する中で冷静な評価が必要であり、真の数学的発見能力の検証が今後の課題となる
グーグル・ディープマインド(Google DeepMind)のあるデミス・ハサビスCEO(最高経営責任者)は、3つの単語でその投稿を要約した。「これは恥ずかしい」。
ライバル企業であるオープンAI(OpenAI)の研究科学者セバスチャン・ブベックの興奮しすぎた投稿(日本版注:すでに削除済み)に対し、ハサビスCEOはXでこのように返信した。ブベックは、2人の数学者がオープンAIの最新大規模言語モデルGPT-5を使って数学の未解決問題10問の解を見つけたと発表し、「人工知能(AI)による科学の加速が正式に始まった」と得意げに述べた。
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