オキュラスがまた値下げ、VRはビジネスになるか
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Another Price Slash Suggests the Oculus Rift Is Dead in the Water オキュラスがまた値下げ、VRはビジネスになるか

オキュラス・リフト(Oculus Rift)が期間限定でまた値下げされた。プレイステーションVRよりも安くなったものの、これで売れるようになるのだろうか。 by Jamie Condliffe2017.07.12

マーク・ザッカーバーグは実質現実(VR)に以前は並々ならぬ熱意を示していたが、フェイスブックがVRを押し売りする状態はいっこうに解消しない。VRは一般大衆の想像力をつかむことに失敗しているという兆候が現れた今、フェイスブックはオキュラス・リフト(Oculus Rift)のハードウェアの今年2度目となる値下げに踏み切った。

2017年7月10日から6週間限定で、オキュラス・リフトのヘッドセットとコントローラーのセットがたった399ドルになる。発売当初より400ドル安く、3月の初回値下げの価格より200ドル安い。これで、オキュラス・リフトのパッケージ価格はライバルの最安値よりも安いことになる。ソニーのプレイステーションVRはヘッドセットとコントローラーを合わせて現在460ドルだ。

それでも、この価格ならオキュラス・リフトが売れるかどうかは依然として不明だ。1年前、MITテクノロジープレビューのレイチェル・メッツが予測していたのは、オキュラス・リフトがプレイステーションVRに対して苦戦を強いられるということだった。オキュラス・リフトには強力で高価なゲーム用コンピューターが必要なのに対し、プレイステーションVRならわずか350ドルのプレイステーション4本体があれば済むからだ。

オキュラスVRのコンテンツ担当副社長ジェイソン・ルビンがロイター通信に語ったのは、値下げは製品の売れ行きが良くないからではなく、多くのゲームが流通するようになった今、量販市場での訴求力を高めるために決断したとのことだった。だが、この発言を信じてはいけない。オキュラスに続発する悪いニュースがまた1つ増えただけだ。オキュラスVRは、作ったばかりの映画スタジオを閉鎖し、ハードウェアの店頭デモを打ち切り、この6カ月の手痛い知的財産訴訟の補償の一環として2億5千万ドルをしぶしぶ支払った。

もちろん、VRを普及させるのは簡単ではない。2014年にフェイスブックがオキュラスを20億ドルで買収してから3年が経ったが、VRが量販市場に届くにはおそらく10年以上はかかるとザッカーバーグCEOは認めている。だが、もし価格を下げ続けなければならないのなら、VRで商売するのはザッカーバーグCEOが思い描いたよりも困難なように見える。

(関連記事:Fortune, Reuters, “絶好調プレイステーションVRと不調のオキュラスは何が違う?,” “What Zuckerberg Sees in Oculus Rift,” “Why Oculus and HTC Need to Watch Out for Sony in VR”)