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コネクティビティ Winners and Losers Begin to Emerge in VR Hardware Race

絶好調プレイステーションVRと不調のオキュラスは何が違う?

プレイステーションVRの販売台数は、販売開始6カ月以内に100万台の社内目標を上回るのは確実で好調だ。オキュラスVRのVRゴーグル「リフト」は大幅値下げで販売不振をばん回しようとしている。 by Jamie Condliffe2017.03.03

消費者は、財布と相談しながらVR機器を選んでいる。

VRゴーグルは購入前にあらかじめ専用のハードウェアを準備しておく必要があり、さらに大ヒットコンテンツが不足している事情もあり、売り上げは間違いなく不調だ。それでもようやく、機器の販売に苦労するゴーグル・メーカーと、成功するメーカーに差がついてきた。

明らかに売れ行き不調なのはオキュラス VR(2014年に30億ドルでフェイスブックに買収された)だ。2月、オキュラスは消費者の反応がほとんどないため、米国内の店頭体験コーナーの大半を閉鎖すると決定した。さらに販売不振の打開策の一環で、オキュラスはゴーグルのリフトとモーション・コントローラーの価格を200ドル値下げし、小売り価格は現在1セット598ドル(日本向けの販売価格は7万6600円)になった。

一方で、ニューヨーク・タイムズ紙の記事によると、ソニーのVRゴーグル「プレイステーションVR」の販売価格はコントローラー付きで500ドル(日本国内希望小売価格は税抜き4万4980円)で、販売開始から4カ月後の2月19日時点で91万5000台以上を販売し、ソニーの予想を上回る好調ぶりだという。ソニーは当初、販売開始6カ月以内に100万台のゴーグルを販売する社内目標を掲げていたが、順調に上回ることになりそうだ。

このニュースはある意味当然といえるだろう。MIT Technology Reviewのレイチェル・メッツ記者は、まさしくこの状況を昨年6月に予測していた。当時のメッツ記者の見立てでは、プレイステーションVRには、オキュラスVRやHTCのゴーグルを凌駕するふたつの大きなメリットがあるとされた。まず、ゴーグル本体の販売価格がオキュラスVRやHTC製に比べて安いことだ。もうひとつは、VRの体験に必要な本体は350ドル(日本国内希望小売価格は税抜き2万9980円から)のプレイステーション4だけで(すでに多くの人が持っている)、高性能なゲーム用コンピューターが不要なのだ。

というわけで、ソニーとオキュラスVRのニュースからは、MIT Technology Reviewの予想が正しかった、といえる。実質現実(VR)を体験してみたい人を惹きつける組み合わせは、販売価格と、すでに持っているか手軽に購入できる価格のハードウェアと接続できるゴーグルだ。間違いなく、オキュラスVRも自分たちの敗因を認識している。昨年、オキュラスVRはコンピューターに接続する必要がない試作品を開発中だと発表したが、この装置がいつ市販されるかはまだわからない。

当面、オキュラスVRは消費者が商品の値下げに理解を示し、オキュラス・リフトを試してくれることを祈るばかりだろう。実質現実の現実は、望み通りにはならないかもしれない。

(関連記事:New York Times, Reuters, “Why Oculus and HTC Need to Watch Out for Sony in VR,” “VRは期待はずれ? 10年耐えられる企業が最後に勝つ,” “オキュラスVR、売上不足でゴーグルの展示販売を大幅縮小”)

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クレジットPhotograph by Tomohiro Ohsumi | Getty
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
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