AIに何を任せ、任せないか
子どもたちは大人よりも
はっきり分かっている
「AIは私たちの問題を解決してくれるものではありません」——17歳の子はそう言い切った。10代の多くは、AIをカンニングの道具として礼賛するでも、頭から拒むでもない。使うところは使い、任せないところははっきり線を引く。理屈の上では代わりに考えてくれるツールが増えても、彼らは自分でハンドルを握っていたいのだ。 by Keeley McNamara2026.08.18
- この記事の3つのポイント
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- 10代のAIへの態度は無関心・懐疑・活用と多様で、大人の予想より複雑なニュアンスを持つ
- 子どもたちはAIを学習・創作・医療管理など実用的場面で主体的に使いこなし、何を任せるかを明確に判断している
- 若者はAIに自律性を奪われることより環境負荷や社会的害悪を懸念し、自らハンドルを握り続けようとしている
人工知能(AI)について子どもたちに話を聞こうとしたとき、どんな答えが返ってくるかはだいたい想像がついているつもりだった。かつてのミレニアル世代やX世代が要約本参考書の『CliffsNotes(クリフスノート)』を開いたり、グラフ関数電卓の「TI-82」に数式を入力したりしたように、ちょっとしたカンニングにAIを使っているという子もいれば、感心するような使い方を教えてくれる子もいるだろうと予想していた。ディープフェイクや雇用の喪失といった、子どもに限らない懸念も出てくるだろうと思っていた。ところが、実際に10歳から18歳の子どもたちにAIについて尋ねてみると、返ってきた答えは思いのほかずっと複雑で、さまざまなニュアンスを含んでいた。
音楽やロッククライミング、サッカーの話ならいくらでもできるような子どもたちの多くが、私たちの質問には「ふーん」とか「別に」といった反応しか示さなかった。AIに強く反対していたり、自分の生活に取り入れることにまるで関心がなかったりして、AIについて話すこと自体を嫌がる子もいた。ある10代の少年は、周りの子たちが、レポートを書かせるなど、やってはいけないとわかっていることにAIを使っていると話した。別の少女は、環境への影響を理由にAIには一切触れないと言った。この分野そのものに失望しているという子も何人かいた。「AIは私たちの問題を解決してくれるものではありません」と、17歳のウィンターは言う。「創造性や批判的思考が失われてしまうのではないかと心配です」。それでも、話を聞いた子どもたちの大半は、少なくとも少しはAIを使っていると認めた。
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