KADOKAWA Technology Review
×
コインチェック事件
ブロックチェーン企業も
対岸の火事ではない
Sophia Foster-Dimino
カバーストーリー 無料会員限定
What the Coincheck hack means for the future of blockchain security

コインチェック事件
ブロックチェーン企業も
対岸の火事ではない

巨額の暗号通貨が流出したコインチェック事件をずさんな一取引所の問題と片付けるのは簡単だ。だが、ブロックチェーン技術が暗号通貨以外にも幅広く使われようとしている現在、ブロックチェーンを利用する企業は真剣に捉えるべきだ。 by Mike Orcutt2018.02.02

日本の暗号通貨取引所、コインチェックから5億ドル分以上のデジタルコインが奪われた事件によって、暗号通貨がハッカーに対して脆弱であるという認識が高まっている。

暗号通貨の世界におけるセキュリティ技術、あるいは暗号通貨を取り扱うための規範やルール、ベストプラクティスがまだ発展途上であることを思い出すために、あまりにも高い授業料を払うことになった。コインチェックに対する今回のハックは、とりわけその莫大な被害額によって、暗号通貨分野の発展の先行きに大きな影響を与えた瞬間として歴史に刻まれることになるかもしれない。

まず何よりも、ハッカーは、コインチェックがいくつかの基本的なセキュリティ対策を実施してなかったという、紛れもない事実を示してきた。コンチェックの経営陣は報道陣に対し、盗まれたコインはインターネットに常時接続された「ホット」ウォレットに保管されていたと説明した。オフラインの「コールド」ストレージ(専用に設計された特製のハードウェアを使うことが多い)に保管しておくほうがずっと安全にも関わらずだ。多くの取引所では、すでに自社のマーケティング資料の中で、ユーザーの資金の大部分をオフラインで保管すると謳っている。今後はおそら …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
  2. Three things in AI to watch, according to a Nobel-winning economist AIによる雇用破壊、ノーベル賞経済学者の答えはまだ「ノー」
  3. This startup’s new mechanistic interpretability tool lets you debug LLMs LLMをデバッグできる? 機械論的解釈可能性ツールが登場
  4. How Chinese short dramas became AI content machines 1日470本、制作費9割減 ——中国は生成AIで 世界のドラマ工場になる
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る