フラッシュ2024年1月18日
-
コンピューティング
量子計算機の高効率性と高速性を両立する誤り耐性手法=東大
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]東京大学の研究チームは、量子コンピューターにおける高効率性と高速性を同時に達成できる、誤り耐性のある計算手順の新しい仕組みを提案した。量子コンピューター開発における基盤技術として今後の活用が期待される。
研究チームが今回開発した手法は、複数の量子ビットを守る単純な符号を重ねて、特殊な入れ子構造にして使うというもの。単純な符号を組み合わせる入れ子構造によって、計算速度の低下を抑えると同時に、複数の量子ビットを守る符号を使うことで、量子ビットの数を抑えて効率性も高められる。同チームによると、どんなパターンのエラーが起こっても訂正できる特殊な入れ子構造を見出したことにより、高効率性・高速性の両立が可能になったという。
大規模な量子コンピューターでは、ノイズの影響で量子ビットに生じるエラーを訂正しながら誤り耐性のある計算手順を踏むことが不可欠となる。この手順は一般に複雑で、さらに多数の量子ビットを追加する必要があるため、そうした中で量子ビット数の高効率性と計算速度の高速性を両立させるのは難しい課題となっている。
研究論文は、ネイチャー・フィジークス(Nature Physics)に2024年1月16日付けで掲載された。
(中條)
-
- 人気の記事ランキング
-
- Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
- Promotion Hirosima Special Issue has now arrived 特別編集版『ポスト都市時代の社会デザイン 社会実装都市 ひろしま』発行のお知らせ
- It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
- A reality check on the AI jobs hysteria 「ホワイトカラー消滅」 まだデータに兆候なし ——ただし若者に警戒信号
- Inside the stealthy startup that pitched brainless human clones 「臓器袋」から全身置換へ ステルス企業R3が隠す 「脳なし」クローン計画
