フェイスブック、「白人ナショナリズム」の投稿を禁止へ
フェイスブックは、「白人国家主義」「白人分離主義」「白人至上主義」を区別するこれまでの方針を大きく転換した。
同社はすでに白人至上主義を禁止していたものの、白人国家主義と白人分離主義については禁止していなかった。だが、これらのイデオロギーは区別がつかないと主張する活動家や学者らの圧力を受け、今回の変更に至ったとマザーボード(Motherboard)は報じている。フェイスブックは明確には認めていないが、間違いなく今月15日にニュージーランドで起きたテロ攻撃(フェイスブックでライブ配信された)がきっかけとなったはずだ。
具体的には何が変わるのだろうか? 今後はこれらのイデオロギーに関連するコンテンツを投稿、検索しようとすると、「ライフ・アフター・ヘイト(Life After Hate)」のサイトへ誘導されるようになる。この団体は元極右過激派が創設した、白人至上主義などからの脱退を支援する非営利団体である。変更は来週から実施され、フェイスブックとインスタグラムが対象となる。
もちろん、このような施策がどうなるかはやり方次第だ。フェイスブックは、機械学習の手法や大勢のコンテンツ・モデレーターを使って禁止コンテンツを監視しているものの、25億人もの利用者を監視するには不完全だ。今回の発表は称賛に価するかもしれないが、テック・プラットホームは中立的なパブリッシング・プラットフォームではない。プラットフォームは何が受け入れられ、受け入れられないかを常に判断しているからだ。
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