世界有数のアルミ企業に大規模サイバー攻撃、ITシステムがダウン
ノルウェーのアルミニウム生産企業であるハイドロ(Hydro)は、「広範な」サイバー攻撃の影響で、ほぼすべてのITシステムが停止していることを明らかにした。攻撃は3月18日夜に始まり、いまなお続いているという。
ハイドロは、アルミニウムの生産と再生可能エネルギーを手がける世界有数の企業。現在、世界50カ国でおよそ3万5000人を雇用している。
Webサイトも機能停止しているため、同社は現在、主な通信手段としてフェイスブックを使用している。ほとんどのITシステムが影響を受けているが、同社が運営する発電所はシステムが分離されているため正常に稼働しているという。
ハイドロはフェイスブックへの投稿で、サイバー攻撃の影響による負傷者は出ていないものの、「世界各地の複数の事業エリアで業務に影響が出ている」と発表した。可能なところでは、手動作業に切り替えて業務を続けているという。
ハイドロはまた、攻撃の発生源や影響範囲について判断をするのは時期尚早とした上で、すでにあらゆる関係機関に連絡をしており、また新しい情報が入り次第、知らせるとしている(「2019年に警戒すべき、新たな「サイバー脅威」5つ」参照)。
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