フラッシュ2022年3月14日
-
DNAメチル化の光検出に成功=長崎大
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]長崎大学の研究チームは、遺伝子のメチル化修飾を光で検出することに成功した。遺伝子診断技術への応用が期待できる成果だ。
同研究チームはこれまでに、遺伝子のメチル化修飾に反応する光架橋性核酸プローブを開発している。ただ、このプローブは一本鎖DNAのメチル化修飾は検出できるが、二本鎖DNAには十分に機能しない課題があった。今回、人工核酸シャペロンがDNAの構造を変化させることに注目。光架橋性核酸プローブと人工核酸シャペロンを組み合わせて使用した結果、二本鎖DNAのメチル化修飾を光で検出することに成功した。
研究成果は3月10日、「ACS バイオマテリアルズ・サイエンス・アンド・エンジニアリング(ACS Biomaterials Science & Engineering)」誌にオンライン掲載された。
(笹田)
-
- 人気の記事ランキング
-
- What you may have missed about GPT-5 肩透かしだったGPT-5、オープンAIの方針転換に危うさ
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #34 【9/10開催】伝説の玩具「アームトロン」開発者が誕生秘話を語る
- Five ways that AI is learning to improve itself 迫る「知能爆発」の兆し、 AIによるAIの進化は 5つの領域で起きている
- Meet the early-adopter judges using AI 司法を侵食するAIの功罪、 米国では判事も ハルシネーションに騙された
- Losing GPT-4o sent some people into mourning. That was predictable. 「友を失った」ユーザーの悲痛、オープンAIが見誤ったAIへの愛着