京大研究チーム、ドローン空撮から樹木の種類をAIで判別
京都大学の伊勢武史准教授らの研究チームは、民生用ドローンで空中撮影した樹木の写真から、樹木の種類を判別できるように深層学習アルゴリズムを訓練した。
研究チームは京都の森の上でドローンを飛ばして写真を撮り、それらの写真を7つのカテゴリーに分けた。6つのタイプの樹木と、もう1つは「その他」と呼ばれる、剥き出しの土地や建物の写真である。
わずかな修正の結果、地上のコンピューター上で実行している深層学習アルゴリズムは、全体で89%の正確さで樹木の種類を判別できるようになった。
森林調査では一般的に、ライダー(LIDAR:レーザーによる画像検出・測距)や専門的なカメラなどを装備した高価なシステムを使う。今回の民生品を用いたシステムにより、森林調査の自動化を安価に実現できるようになる可能性がある。アルゴリズムを再訓練すれば、災害対応やパイプライン漏れのチェックといった素早く広範囲をカバーする必要のある監視に一役買うことができるだろう。
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