フラッシュ2022年12月17日
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抗体を作り続ける長寿命細胞が誕生する仕組み、阪大らが解明
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]大阪大学、理化学研究所、アイオワ大学、医薬基盤・健康・栄養研究所の研究グループは、抗体産生細胞(プラズマ細胞)のうち、長寿命なものがどのようにして産まれるのかを解明した。ワクチンの持続効果は中和抗体を産生するプラズマ細胞の寿命に依存していると考えられている。だが、プラズマ細胞を追跡して生存しているかを確認する方法はなく、長寿命プラズマ細胞について明らかになっていることはほとんどなかった。
研究グループは、マウスのプラズマ細胞を誘導性に蛍光色素でラベルできる実験手法を開発した。この手法を利用して、マウスのプラズマ細胞を1年間観察したところ、産まれたばかりのプラズマ細胞は「B220hiMHC-IIhi」という表現型になり、大部分が死滅してしまうことが分かった。ただしその一部は「B220loMHC-IIlo」という表現型に変化して、長く生き残るという。この長寿命プラズマ細胞は、生存に適した環境が揃っている骨髄内で静かにじっと動かずに生存していることも分かった。
研究成果は12月14日、ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディシン(Journal of Experimental Medicine)誌にオンライン掲載された。今回の研究成果によって、長寿命プラズマ細胞を分離して、誘導メカニズムを詳細に解き明かすことが可能になった。長寿命プラズマ細胞を効率よく誘導することで、効果が長続きするワクチンを開発することも期待できるという。
(笹田)
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