デザイナーベビー容認も「不平等」には懸念の声、米調査
遺伝子を変更した赤ちゃんの誕生を容認する一方で、 富裕層との間での不平等が起こることには反対——。
ワシントンD.C.を拠点とするシンクタンク、ピュー研究所(Pew Research Center)が米国の成人2537名に、遺伝子編集技術を使って新生児の遺伝的特徴を変えることについてどう思うかを尋ねた。
驚くべきことに10名中7名が新生児の遺伝子変更を、テクノロジーの適切な使用方法であると回答した。ただし、重病を治療したり回避したりする場合に限るという条件付きだ。
「より知能の高い」人間を作り出すことについて「容認できる」と答えたのはわずか20%だった。 大半の人々は、知能の高い人間を増やすために遺伝子編集技術を使用するのは「やり過ぎ」と考えている。
米国人は概して遺伝子を編集した赤ちゃんを容認すると言えそうだが、それでもやはり、良い結果よりも悪い結果が出る可能性がずっと高いと考えている。アンケートの結果、懸念事項の1位にランクされたのは「不平等」だ。遺伝子編集ベビーを手に入れられるのが富裕層だけになる可能性が「極めて高い」と過半数が答えている。
- 参照元: Pew
 
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