今世紀内に2メートルの海面上昇の可能性、従来予測の2倍
グリーンランドと南極大陸の氷床は予想以上に急速に溶けており、海面上昇の予測が上方修正されている。
2013年、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2100年までに世界の海面水位は52センチから98センチメートル上昇すると予測した。だが、22人の研究者グループが学術誌のPNAS(米国科学アカデミー紀要)に投稿した新たな研究は、現在のペースで温室効果ガスの排出量の増加が続けば、実際の海面の上昇は2メートルを超える可能性があると予測。「真実味のある」結果だと述べている。
このシナリオでは、食料生産に関して重要な地域を含む180万平方キロメートルの土地が失われ、最大1億8700万人が現在の居住地からの立ち退きを余儀なくされる。
新しい研究には、広範な可能性が含まれている。論文の著者らは、氷解問題についての理解の向上によって不確定要素が増えたためだと述べている。しかしながら研究グループには、これまでの見積もりが控えめすぎるという確信があるようだ。
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか