映画『アベンジャーズ』最新作、大ヒットの裏にスゴい合成技術
特撮会社デジタル・ドメイン(Digital Domain)は、マーベル・スタジオ(Marvel)の最新大ヒット作に登場するキャラクター、サノスの表情を俳優ジョシュ・ブローリンを精密にスキャンして作り出した。
これまでの多くの映画のように演技が終わった後からキャラクターの画像を俳優の画像に合成するのではなく、撮影現場で合成した。「撮影初日に、ブローリンは自分の演技がキャラクターであるサノスにどのように合成されるのかを見ることができました」と、デジタル・ドメインのデジタル・ヒューマン部門のダレン・ヘンドラー責任者はMITテクノロジーレビューに語った。「自分が実際のスクリーンにどのように映るのかを見るのに、何カ月も何年も待つ必要はありませんでした」。
撮影が始まる前に、デジタル・ドメインはブローリンの毛穴の動き、筋肉の上の皮膚がどのようになめらかに動くかといった顔の表情すべてを正確に測定した。ブローリンの表情を基礎に作られたサノスの顔や解剖学的構造は、キャラクターの動きをさらに正確に合成できるようになった。
ヘンドラー責任者は、まだ俳優のMRIやX線は撮っていないと言うが、これからどこまでやるつもりかは「まだ」という言葉が鍵になりそうだ。
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか