ビットコインの過去の暴騰、ボットによる不正取引が影響か
ビットコインの価格操作に、ボットが使われていたことが新たな研究で判明した。
経済学術誌「Journal of Monetary Economics」に掲載された論文によると、2013年、マルクスとウィリーという2つのボットが、ビットコイン取引所のマウントゴックス(Mt.Gox=2014年に破綻)で疑わしい取引を行なっていたという。マルクスとウィリーの取引は、一見正規の取引に見えたが、実際には取引に必要なビットコインを所有していなかった。
論文の執筆者らは、「疑わしい動きがあった日に、すべての取引所の取引量が著しく増加していた」と記している。それだけでなく、それらの疑わしき取引は、「 2カ月間で約150ドルから1000ドルを超えるまで急上昇したビットコインの単価と高い関連性があった」。
研究者らは、ビットコインよりも新しい仮想通貨も同じような価格操作の対象になりやすいと警告している。誇大広告によって銀行や国民国家が仮想通貨に注目を向けている現状を考えると、厄介な問題だ。
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか