偶然から生まれたAIツール
驚くほど「自然」な
フェイクニュースを量産
膨大な量の文章を用いて訓練された機械学習アルゴリズムが、与えられた文章をもとに、いかにも本当らしいフェイクニュースの記事を生成できることが示された。プログラムを開発した研究者は、これまで以上に本当らしく聞こえるでっち上げ話を、AIが安定供給できるようになるのはそれほど遠い先の話ではないとしている。 by Will Knight2019.02.18
フェイクニュース速報です。
ドナルド・トランプ大統領がうっかりミサイルを発射させたことを受け、ロシアが米国に対して宣戦布告しました。
ロシアは、「すでにミサイルの弾道を特定しており、必要な措置を講じてロシア国民と当国の戦略核兵器の安全を確保する」と語りました。ホワイトハウスは、中距離弾道ミサイル禁止条約の「ロシア側の違反を大変遺憾に思う」と述べました。
米国とロシアは、2014年にモスクワがウクライナのクリミア地区を併合し、東部ウクライナにおけるウクライナ離脱派を支援して以来、不穏な関係が続いていました。
実はこの話、ただのフェイクニュースではない。人工知能(AI)がいかに巧妙に人々を騙せるようになってきているかを表す、困った一例なのだ。
このニュースを書いたのは人間ではない。「ドナルド・トランプ大統領がうっかりミサイルを発射させたことを受け、ロシアが米国に対して宣戦布告しました」という言葉をアルゴリズムに与えて、自動生成させたものだ。
アルゴリズムは、話の続きを自分で作り上げてしまった。しかも、このアルゴリズムは、どんな話題についても、いかにも本物らしいニュースをでっち上げることができる。プログラムを開発したのは、サンフランシスコに拠点を置く非営利の研究機関「オープンAI(OpenAI)」のチームだ。
オープンAIの研究チームは、汎用言語処理アルゴリズムの開発に着手した。Webサイトからの膨大な量の文章を使ってアルゴリズムを訓練し、文章を翻訳したり、質問に答えたり、その他の役に立つ作業ができるようにした。しかし研究者らはまもなく、アルゴリズムが濫用される可能性を懸念し始めた。「実験を開始すると間も無く …
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