「アルゴリズムに従う」労働者たち——建設業界は安全管理もAIに
米国のある建設企業は、コンピュータービジョンを使って現場を監視して事故の発生を予測する人工知能(AI)システムを開発している。AIが人間の労働者を監視し、AIに従って人間が働く、大きなトレンドの一端だ。 by Will Knight2019.06.18
建設現場は危険な職場だ。死亡事故の発生率は他の産業に比べて5倍も高い。
現在、いくつかの大手建設会社が、事故がいつ起こるかを予測することで、作業員たちの命を守り、かつ費用の節約にもなり得るテクノロジーを試験中だ。
ボストンを拠点とした大手建設会社のサフォーク(Suffolk)は、 コンピュータービジョンを専門とする市内の企業、スマートヴィッド(SmartVid)と協力し、1年以上かけて事故予測システムを開発してきた。今年に入ってサフォークは競合数社を説得し、テクノロジー改善のためのデータを共有するコンソーシアムに参加させた。
サフォークの最高データ責任者(CDO)兼執行副社長のジット・キー・チンが6月12日、MITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「エムテック・ネクスト(EmTech Next)」で、このプロジェクトと共同研究について語った。
同社が共同開発している事故予測システムは、建設現場の画像と事故記録を用いて訓練された深層学習アルゴリズムを使用する。訓練後のアルゴリズムは、新しい建設現場を監視して、作業員が手袋を着用していなかったり、作業中に危険な機器に近づきすぎていたりといった事故につながりそうな状況を警告できる。
「安全性は …
- 人気の記事ランキング
-
- This scientist rewarmed and studied pieces of his friend’s cryopreserved brain 10年冷凍保存の脳は「驚くほど良好」——蘇生は「まったく別の話」
- Future AI chips could be built on glass AIチップの熱問題、解決策は「ガラス」 年内に商業生産へ
- What do new nuclear reactors mean for waste? 新型原子炉が続々登場、核廃棄物管理の「手引き」は書き直せるか
- The Pentagon is planning for AI companies to train on classified data, defense official says 【独自】米国防総省、軍事機密データでAIモデルの訓練を計画