ワッツアップが世界有数のハッキング企業「NSO」を訴えた理由
ワッツアップがイスラエルのサイバー監視会社NSOグループを提訴した。NSOグループはユーザー情報を盗むために、ワッツアップのサーバーに不正アクセスしていたことが判明したのだ。国連が呼びかけた、NSOグループのような監視ツールの取り扱いの即時停止に、大手テック企業は参加すべきだとフェイスブック傘下のワッツアップは述べている。 by Patrick Howell O'Neill2019.12.04
フェイスブック傘下のワッツアップ(WhatsApp)が、イスラエルのハッキング会社NSOグループ(NSO Group)を訴えた。ワッツアップのウィル・キャスカート代表が10月29日付のワシントンポスト紙への寄稿で明らかにしている。
ワッツアップは、NSOグループが約1400台の電話やデバイスに「特定のワッツアップ・ユーザーを監視する目的で感染させるように設計したマルウェア」を仕込むために脆弱性を悪用している、と訴えている。ワッツアップの訴状はここで確認できる。
このハッキング行為により、NSOグループとその顧客は、問題のデバイスのメッセージやメール、通話だけでなく、カメラやマイクへもアクセスできる状態だった。
「訴状でも説明している通り、攻撃には別の憂慮すべき事態も見られました」とキャスカート代表は記している。「世界中の少なくとも100人の人権擁護活動家やジャーナリスト、その他の市民団体のメンバーが標的にされています」。
Qサイバー・テクノロジーズ(Q Cyber …
- 人気の記事ランキング
-
- Quantum physicists have shrunk and “de-censored” DeepSeek R1 量子技術でDeepSeekを55%小型化、「検閲解除」にも成功
- Promotion Innovators Under 35 Japan Summit 2025 2025年のイノベーターが集結「IU35 Summit」参加者募集
- Google’s new Gemini 3 “vibe-codes” responses and comes with its own agent グーグルが「Gemini 3」発表、質問に応じて回答形式もAIが判断
- How to help friends and family dig out of a conspiracy theory black hole 家族が陰謀論にハマったら: 専門家が語る、 5つの現実的アプローチ
- What is the chance your plane will be hit by space debris? 空からゴミが降ってくる—— 衛星10万基時代のリスク、 航空への影響は?【解説】
