KADOKAWA Technology Review
×
IU35 2025受賞者が集結するSummitを12/17開催!来場申込受付中。
「暗号解読後」の世界へ向けて動く中国、対抗策はあるか?
Ben Esakoff
コンピューティング 無料会員限定
China is beating the US when it comes to quantum security

「暗号解読後」の世界へ向けて動く中国、対抗策はあるか?

サイバーセキュリティ企業であるクアンタム・エクスチェンジのCEO(最高経営者)は、米国は量子セキュリティ技術において中国のみならず欧州にも後れを取っており、政府による早急なテコ入れの必要があると、MITテクノロジーレビュー主催のイベント「EmTech(エムテック)フューチャー・コンピュート」で述べた。 by Neel V. Patel2019.12.17

中国と通じたハッカーが米国人事管理局のコンピューターシステムに侵入し、数百万人もの米連邦職員や請負業者の機密情報を盗んだ事件から6年が経つ。盗まれたのは、機密情報を取り扱うための身元調査の際に収集されたもので、非常に個人的な情報だった。しかし、全ての情報が失われたわけではない。人事管理局のセキュリティに大きな穴があったのは明らかだが、盗まれたデータには暗号化されていたものもあった。つまり、攻撃者たちには役に立たないものだった。

だが、その状況も長くは続かないだろう。暗号化されたデータでさえ危険に晒されるのは時間の問題だ、というのが米メリーランド州ベセスダに拠点を置くサイバーセキュリティ企業であるクアンタム・エクスチェンジ(Quantum Xchange)のジョン・プリスコCEO(最高経営責任者)の見方だ。12月2、3日に開催されたMITテクノロジーレビュー主催の「EmTech(エムテック)フューチャー・コンピュート」で同CEOは、中国が積極的に量子コンピューティングの開発を進めていることは、暗号化されたデータにアクセスする鍵を見つけ出すシステムをいずれ作り上げることを示していると語った。暗号解読のための量子システムが作られたら、現在の暗号はほとんど解読されてしまうだろう。

中国は「今のうちに手に入れ、後から解読する」というアプローチで進んでいるとプリスコCEOは述べた。中国はたとえ今はまだ解読 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Quantum physicists have shrunk and “de-censored” DeepSeek R1 量子技術でDeepSeekを55%小型化、「検閲解除」にも成功
  2. Promotion Innovators Under 35 Japan Summit 2025 2025年のイノベーターが集結「IU35 Summit」参加者募集
  3. Google’s new Gemini 3 “vibe-codes” responses and comes with its own agent グーグルが「Gemini 3」発表、質問に応じて回答形式もAIが判断
  4. How to help friends and family dig out of a conspiracy theory black hole 家族が陰謀論にハマったら: 専門家が語る、 5つの現実的アプローチ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
気候テック企業10 2025

MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 新たなクリーン・エネルギー源の創出や、食品生産・物流の再構築といった形で経済の主要セクターの脱炭素化に取り組む注目企業10社を紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る