KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
「リブラ」登場で変わる
暗号通貨の2020年を占う
Getty
ブロックチェーン 無料会員限定
Sorry, but cryptocurrency will likely make you uncomfortable in 2020

「リブラ」登場で変わる
暗号通貨の2020年を占う

2019年7月、暗号通貨の熱狂が忘れ去られたころに発表されたフェイスブックの暗号通貨「リブラ」は、各国の政府や中央銀行からの批判の矢面に立たされた。しかし、中国をはじめとするいくつかの国々は既に暗号通貨への取り組みを進めており、2020年には米国政府も暗号通貨を無視できなくなるだろう。 by Mike Orcutt2019.12.26

2年前、暗号通貨の世界はスリルに満ちていた。その後、バブルが弾け、ほとんどの人にとって、暗号通貨は一時的な熱狂として過ぎ去っていった。だが、真の信者たちは信じ続け、開発者たちは苦労し続け、テクノロジーは静かに成長し続けた。 そして2019年7月、フェイスブックの「リブラ(Libra)」が発表された。

少なくともリブラの「ビジョン」は現れた。リブラとは、フェイスブックが「グローバルな」デジタル通貨プロジェクトに与えた名前だ。

リブラは大きな反響を呼んだ。多くは世界中の中央銀行からの批判的な反応だった。リブラは中国のデジタル通貨開発の加速を促したとさえみられている。2020年へ向けて、暗号通貨が再び大々的に社会へ参入する態勢が整っているように見える。

ただし、今回はそれほどスリリングではない。実際、少なくとも多少の不快感を与える可能性がある。暗号通貨愛好家にとっては、腹が立つことさえあるかもしれない。

暗号通貨を無視することは、おそらくもうできないだろう

これまで、非常に奇妙で見当識のない暗号通貨シーンを無視できていたと思うなら、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)から一言伝えたいことがある。フェイスブックが作り出そうとしている暗号通貨リブラは、世界をより良い場所にするだろうというのだ。事実、ザッカーバーグCEOは10月に米国下院で、ビットコインのようなシステムに触発されたテクノロジーに基づくデジタル通貨は「金融包摂」を促進し、人々が「貧困から脱却する」のに役立つと語った。

ザッカーバーグCEOはさらに、米国がリブラの発行を許可しなければ、米国の世界的な影響力が損なわれるかもしれないと指摘した。 中国が「今後数か月で同様のアイデアを迅速に立ち上げるために動いています」とも述べ、「リブラは主にドルで支えられているので、米国の財政的リーダーシップだけでなく、民主的価値観と監視を世界中に拡大するものと信じています」と話した。

この発言については多くの説明が必要である。しかし、まずはフェイスブックがどのように広報・宣伝のスペシャリストとロビイスト陣の背後からリブラ計画を売り込むつもりなのかから始めよう。リブラは人道主義的であるだけでなく、米国の国益にかなうのだという。一体全体、どうしてそれが悪いことだと …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る