KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
ニュース Insider Online限定
How to Think Like a Futurist

未来予測の専門家は、なぜノウハウを明かす気になったのか?

テクノロジーは不発に終わる場合もあれば、全てをひっくり返す場合もある。フューチャリストのエイミー・ウェッブは、テクノロジーがどの方向に進むかを見分ける方法を説明する。 by Brian Bergstein2016.12.29

フューチャリストであり、ビジネスコンサルタントでもあるエイミー・ウェッブは、正しく問いかければ、誰でも彼女がしているとおりにできるという。つまり、一時のブームと本当の流行を区別し、テクノロジーがたどるはずの道すじに関する情報を拾い集めるのだ。ウェッブは最近刊行された著書『前兆は語る:なぜ現在の非主流が未来の主流なのか(The Signals Are Talking: Why Today’s Fringe Is Tomorrow’s Mainstream)』で、イノベーションの影響を分析する自身の方法をいくつか明かしている。以下は、MIT Technology Reviewのブライアン・バーグスタイン編集主幹とのインタビューの概要である。

なぜこの本を書いたのですか? ご自身もCEOを務めているコンサルタント会社も、未来に関する洞察で稼いでいます。秘密を明かしているのですか?

私の目標は、もっと多くの人が次に何が起きるのかを予測する能力を身につけられるように、フューチャリストの能力を民主化することです。未来予測の能力は非常に重要だと、とにかく思います。私たちが向かっている方向について心配しているからです。

ありきたりの心配ではありません。私は人工知能ロボットが私たちの仕事を乗っ取り、人類を滅ぼすと信じている人とは違います。私の懸念は、テクノロジーがますます空想的になり、政治化されていることです。その過程において、私たちは本来重要なはずの未来に関する退屈な対話をせずに、空想的未来に執着してしまっています。

「未来に執着」とはどういう意味ですか?

私は過去にあったイノベーションの急増期を振り返って観察しました。個々のイノベーションが注目されると、それに伴うサイクルがあります。電球の発明が突然新聞で報道されると、人びとはとても興奮しました。その後、物事は妙な方向に進みます。これが現代のサイエンス・フィクションの誕生です。現実的なものに対して、空想的なものに突然興味が高まるのです。この現象は灯りや自動車、インターネットの導入でも起きました。今、人工知能(AI)という断崖に直面して、また同じことが起きています。ツイッターのプロフィールで「フューチャリスト」という言葉を今までにない頻度で見かけます。私たちはみんなAIに興奮しています。しかし真面目に何かの方法論によってAIの影響を深く考えている人はそれほど多 …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion Emerging Technology Nite #36 Special 【3/9開催】2026年版「新規事業の発想と作り方」開催のお知らせ
  2. EVs could be cheaper to own than gas cars in Africa by 2040 アフリカでEVがガソリン車より安くなる日——鍵は「太陽光オフグリッド」
  3. RFK Jr. follows a carnivore diet. That doesn’t mean you should. 「肉か発酵食品しか食べない」米保健長官が目指す「健康な米国」
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る