新型コロナ:オックスフォード・ワクチン、初治験で「有望」
オックスフォード大学とアストラゼネカが開発している新型コロナウイルスのワクチンの初の治験が実施され、有望な結果が示された。英国政府はすでに1億回分を発注している。 by Charlotte Jee2020.07.26
オックスフォード大学と英国の製薬会社アストラゼネカ(AstraZeneca)が開発中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの初の治験が実施され、安全性が証明されると共に、強力な免疫反応が誘発されることが示された。被験者の免疫系からは抗体とT細胞が生み出され、観察された副作用も比較的穏やかだった。この臨床結果は、7月20日に医学誌「ランセット(Lancet)」に掲載された論文で説明されている。
治験には健康な成人1077人が参加し、「ChAdOx1 nCoV-19」という実験的なワクチンと髄膜炎ワクチンのいずれかが投与された。ChAdOx1 nCoV-19を投与された被験者の抗体反応は28日目までにピークを迎え、最終日の56日目まで高いレベルを維持した。2回目の投与を受けた10 …
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