
米連邦議会に
ブロックチェーンの
初級講座議連が設立
米連邦議会にブロックチェーンの「初級講座」議連が誕生し、政府へのブロックチェーン適用についての検討が始まった。ただし、ブロックチェーンの業界団体はイノベーションの芽を摘む、と議会の動きを警戒している。 by Mike Orcutt2017.03.16
米連邦議会のデイビド・シュワイケルト下院議員(アリゾナ州選出)は、ブロックチェーンについて同僚議員を啓蒙することにした。テクノロジーが社会にもたらす機会は非常に大きく、現時点では、政府が「ヘマをする」のを防ぐ重要な方法は、ブロックチェーンについて学ぶことだ、とシュワイケルト議員はいう。
共和党所属のシュワイケルト議員は、最近立ち上げたブロックチェーン議連の共同議長を務めている。シュワイケルト議員とともに共同議長を務める民主党のジャレド・ポリス下院議員(コロラド州選出)は、連邦議会で高まるブロックチェーン・テクノロジーへの興味・関心に応えるために議連を設立したという。「ブロックチェーンで何かしたり、ブロックチェーンについて話したりする人物が議員に会いに来るようになったのです。議連として、ブロックチェーンについてもっと知ることに関心がある議員に、勉強会の場を提供したいのです」とポリス議員はいう。
ブロックチェーン・テクノロジーを説明するのは難しく、誤解する政策立案者が現れても仕方がない。シュワイケルト議員が、もっと多くの人が理解するべきだという最重要点は、ブロックチェーンは必ずしもビットコインのことではなく、デジタル通貨を運搬する以外にも、ブロックチェーンの応用方法は数多くあることだ。デジタル通貨、特に断然人気の高いビットコインは、政策立案者や政府高官に警戒心を抱かせる。しかし、通貨ばかりに注目すれば、価値ある情報を制御し、運用する方法をどう再構築するかについて、ブロックチェーンの可能性を米国民が見出すのを妨げてしまう、とシュ …
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